境内散歩

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鎌倉宮◆境内散歩(前編)◆一の鳥居・拝殿・本殿・御土牢など

  • 2020.03.30

御祭神の大塔宮護良親王にちなみ「大塔宮(おおとうのみや・だいとうのみや)」とも呼ばれる鎌倉宮は、鎌倉市北東部の二階堂にあります。鶴岡八幡宮から金沢街道を少し東に進み、「岐れ路」交差点から北東にまっすぐに伸びる参道「お宮通り」を進むと、赤い笠木を渡した白塗の鳥居が遠くに見えます。創建は明治二年と比較的新しいのですが、明治天皇の勅願により唯一建立された神社として旧・官幣中社に列し、鎌倉では鶴岡八幡宮( […]

丸山稲荷社◆鶴岡八幡宮・境内散歩(その7)◆

  • 2020.02.24

「丸山稲荷社(御祭神・倉稲魂神(うかのみたまのかみ))」は、鶴岡八幡宮・本宮の西側にある小高い丘の上に鎮座する鶴岡八幡宮の末社で、源頼朝による由比若宮からの遷宮前よりここ旧・小林郷に祀られていたことから「地主稲荷」の別称を持ちます。もともとは現在の本宮の位置にあり「松岡明神」と呼ばれておりましたが、建久二年(1191年)の大火で旧・若宮が焼失した後、頼朝が大臣山中腹を切り開き本宮を造立し石清水八幡 […]

鎌倉・妙本寺◆境内散歩◆

  • 2020.01.31

鎌倉駅の南東に位置する比企ケ谷に建つ長興山妙本寺は、日蓮宗の霊跡本山です。近辺では藤沢・龍口寺と並ぶ高い格式を誇り、日蓮六老僧の一人・日朗門下の中核寺院の一つとして、その貫主は第二次世界大戦直後まで大本山・池上本門寺の貫主が兼任(「両山一首」と呼ぶ)し 、江戸時代までは多くの塔頭を抱えていました。また妙本寺の旧末寺には何十もの寺院が名を連ね、鎌倉・逗子近辺では安国論寺・常栄寺・大巧寺・本興寺・妙長 […]

鎌倉・本覚寺◆境内散歩◆

  • 2019.12.21

「鎌倉えびす」で知られる妙厳山本覚寺は、室町時代・永享三年(1436年)に日出上人が鎌倉公方・足利持氏の支援により創建した日蓮宗のお寺です。この場所にはもともと佐渡配流から鎌倉に戻った日蓮上人が 辻説法の拠点とした天台宗系の「夷三郎社」がありましたが、新田義貞の鎌倉攻めに際して焼失したため、本覚寺の創建と共に境内に「夷堂」が再建されました。また日蓮宗総本山の身延山久遠寺より日蓮上人のご遺骨の分骨を […]

鎌倉・妙長寺◆境内散歩◆

  • 2019.09.08

海潮山妙長寺(かいちょうざんみょうちょうじ)は、小町大路と水道路の交差点を少し南に下った左手にある日蓮宗のお寺です。バス停で言いますと京急バス「水道路」停となります。日蓮上人の四大法難の一つとされる「伊豆法難」で日蓮上人を救った伊豆の漁師のご子息である日実上人が開山・開基となるお寺で、境内にはその記念塔があります。もともとは材木座の「豆腐川」河口付近の旧地名である「沼ケ浦」にありましたが、天和元年 […]

鎌倉・英勝寺◆境内散歩◆

  • 2019.08.31

英勝寺は、鎌倉駅西口からJR横須賀線沿いに今大路を北鎌倉方面に進んだ寿福寺の北隣にある浄土宗のお寺です。英勝寺が建つ扇ケ谷のこの場所は、英勝院の祖先である名将・太田道灌の屋敷跡とされます。 鎌倉で尼寺といいますと縁切寺の別名で知られる東慶寺を思い浮かべる方も少なくありませんが、東慶寺の尼寺としての歴史は明治時代初期で閉じられており、現在の東慶寺は臨済宗円覚寺派の男僧のお寺です。そのため現存する鎌倉 […]

龍峰院◆鎌倉・建長寺・境内散歩◆

  • 2019.08.11

半増坊道を進み正統院の石段に突き当たる手前西側の石段を上ったところにある龍峰院は、建長寺第十五世・約翁徳倹の退居所として徳治二年(1307年)に北条貞時により創建され、現在は鎌倉三十三観音霊場29番札所をお務めです。山門には「不許拝観」の札が掲げられているように非公開とされていますが、ご朱印を受けられる方は入ることができます。 なお龍峰院のご由緒、ご朱印、年中行事、季節の花々、アクセス等につきまし […]

鎌倉・建長寺◆境内散歩(その4)◆半僧坊・勝上巘(しょうじょうけん)地蔵堂

  • 2019.07.01

建長寺・境内散歩の最終回となる今回は、建長寺の最奥部「勝上巘(しょうじょうけん)」 にある半僧坊及び地蔵堂とその参道をご案内します。半僧坊は、明治二十三年(1890年)に、当時の建長寺住職・霄貫道(おおぞらかんどう)老師が、静岡県・浜松市の臨済宗・方広寺から奥山半僧坊大権現を建長寺の鎮守として勧請したお社です。ご祭神の半僧坊が天狗の姿をしておられるとの伝承から、天狗にまつわる沢山の造形を拝見するこ […]

鎌倉・建長寺◆境内散歩(その3)◆方丈・唐門・得月楼・応真閣・庭園

  • 2019.06.07

建長寺・境内散歩三回目の今回は、唐門・方丈(龍王殿)・得月楼・大庫裡(応真閣)とその近辺をご紹介します。もともと禅宗寺院における方丈は、住職の日常生活の場とされ、書院・仏間・応接間等を兼ね備えた多目的建造物でした。現在の建長寺では、大方丈(龍王殿)・得月楼・大庫裡(応真閣)がそうした役割を分担しています。 なお建長寺のご由緒、ご朱印、年中行事、季節の花々、アクセス等につきましては、以下のリンクをご […]

鎌倉・建長寺◆境内散歩(その2)◆仏殿・法堂・震災供養塔・巨福稲荷

  • 2019.05.17

「鎌倉・建長寺・境内散歩(その2)」では、参拝者の多くがお参りする建長寺の伽藍の中枢 「仏殿」と「法堂(はっとう)」を中心にご紹介いたします。「仏殿」は、建長寺の主要な諸仏をお祀りするための建物で、御本尊の地蔵菩薩坐像もこちらに鎮座します。また「法堂(はっとう)」は、住職が修行者(僧衆)を集めて説法をするための場所で「三仏忌(降誕会・成道会・涅槃会)」を始めとした様々な儀式がこちらで執り行われます […]

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