鶴岡八幡宮

社名 鶴岡八幡宮
社格 元・国幣中社、別表神社
主祭神 応神天皇 (おうじんてんのう)、比売神 (ひめがみ)、神功皇后 (じんぐうこうごう)
摂社 【若宮】
仁徳天皇(にんとくてんのう)、履中天皇(りちゅうてんのう)、仲媛命(なかつひめのみこと)、磐之媛命(いわのひめのみこと)
末社

【武内社】武内宿祢(たけうちのすくね)
【丸山稲荷社】倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
【白旗神社】源頼朝命、源実朝命
【祖霊社】氏子崇敬者の祖霊、護国の英霊
【旗上弁財天社】
多紀理毘売命(たきりびめのみこと)、市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)、多岐都比売命(たぎつひめのみこと)

境外末社 【今宮(新宮)】後鳥羽上皇、土御門上皇、順徳上皇
【由比若宮】応神天皇 (おうじんてんのう)、比売神 (ひめがみ)、神功皇后 (じんぐうこうごう)
創建 康平六年(1063年)
創建者:源頼義
開門時間 境内拝観:4月から9月:5:00~21:00
     10月から3月:6:00~21:00
宝物殿:8:30~16:00
拝観料 境内拝観:無料
宝物殿:大人200円 小学生100円
ぼたん園:大人500円 中高生200円

鶴岡八幡宮の魅力

 ◎鎌倉時代より現在に至るまで鎌倉の信仰と観光の中核を担う圧倒的存在感

 ◎毎月のように執り行われる歴史に裏打ちされた重厚で「華」のある年中行事

 ◎鎌倉国宝館を中心にした鎌倉の文化遺産集積地としての役割り

ご由緒

鶴岡八幡宮は、宇佐八幡宮(大分)、石清水八幡宮(京都)、筥崎宮(福岡)等とならぶ八幡宮の代表格です(特に関東では、知名度No.1でしょう)。
康平六年(1063年)に源頼義が石清水八幡宮の御分霊を勧請し由比若宮(現在の元八幡)を創建したのが始まりで、その後、頼義の直系子孫にあたる源頼朝が現在の大石段下の「若宮」の場所に遷宮しました。
さらに、当初の社殿が建久二年(1192年)の鎌倉大火により焼亡した後には大臣山の中腹を削って「本宮」が造営され、加えて承元二年(1208年)に神宮寺が創建された時点で、現在の鶴岡八幡宮の原型となる「鶴岡八幡宮寺」が成立しました。
その後は、時代の変化の影響を受けつつも鎌倉幕府・室町幕府・徳川幕府とも概ね良好な関係を保ち、その保護を受けてきましたが、明治の神仏分離令により、仏教建築物は全て破却され、多くの文化遺産が消滅・離散するなど、元々仏教色の強い八幡神を奉じてきた鶴岡八幡宮は大きな打撃を受けてしまいました。
しかし廃仏毀釈の大波が去った後は、戦前戦後を通じての長年の実績と神助により次第に輝きを取り戻し、現在では名実ともに鎌倉の宗教・文化の中心として重きをなしています。
さらに、鎌倉以来の様式を受け継ぎ、厳かな中にも「華」のある数多の年中行事・祭礼は、国内のみならず海外からも高く評価され、大勢の観光客を惹きつけて止みません。

境内図

巡礼雑記

2019年2月15日 一ノ鳥居◆鶴岡八幡宮・境内散歩(その1)◆ ⇒投稿記事へ
鶴岡八幡宮の参道である若宮大路には、「一ノ鳥居」「ニノ鳥居」「三ノ鳥居」の三つの大きな鳥居があります。 三件とも何度か建替えられていますが、源頼朝が治承四年(1180年)に造営して以来木造だったものを 寛文八年( 1688年)に 将軍・徳川家綱が石造に建替えました。しかし関東大震災で何れの鳥居も倒壊し、その後、今回取り上げる「一ノ鳥居(浜の大鳥居)」のみが、石造の原型を留め再建されました(他の二つはコンクリート製)。 なお「一ノ鳥居」 は、日光東照宮の石鳥居、京都八坂神社の石鳥居と並び「日本三大石鳥居」に数えられ、重要文化財に指定されています。

2019年2月21日 白旗神社(しらはたじんじゃ)◆鶴岡八幡宮・境内散歩(その2)◆ ⇒投稿記事へ
白旗神社(しらはたじんじゃ)は、 正治二年(1200年)に北条政子により創建された 鶴岡八幡宮の境内末社です。現在の社殿は八幡宮境内の北東・大臣山(だいじんやま)の麓にあり、御祭神は鎌倉幕府初代将軍・源頼朝公と同三代将軍・源実朝公です。シックな黒漆塗の社殿は、鶴岡八幡宮の末社に限らず他の鎌倉の神社には見られないデザインで、独特の雰囲気を醸し出しています。毎年5月28日の「例祭」を始めとして「実朝祭」「文墨祭」等が、白旗神社の祭礼として執り行われています。

2019年2月27日 二ノ鳥居◆鶴岡八幡宮・境内散歩(その3)◆ ⇒投稿記事へ
鶴岡八幡宮の参道・若宮大路には三つの大きな鳥居がありますが、現在の鶴岡八幡宮の表玄関と云えば、鎌倉駅東口に近い「ニノ鳥居」となります。「ニノ鳥居」 は、源頼朝が治承四年(1180年)に造営して以来、長らく木造でしたが、寛文八年( 1688年)に 将軍・徳川家綱が石造に建替えました。 しかし残念なことに関東大震災で倒壊してしまい、現在の「ニノ鳥居」 は昭和2年(1927年)11月に丈夫なコンクリートで再建され、昭和10年(1935年)には塗装工事も完成しました。

2019年3月1日 三ノ鳥居◆鶴岡八幡宮・境内散歩(その4)◆ ⇒投稿記事へ
「 三ノ鳥居」は、鶴岡八幡宮の境内入口・横大路に面して立つ大きな鳥居です。一ノ鳥居、ニノ鳥居と同じく、源頼朝が治承四年(1180年)に造営し、寛文八年( 1688年)に 将軍・徳川家綱が石造に建替えました。 関東大震災で倒壊した後は、昭和2年(1927年)1月にコンクリートで再建され、昭和10年(1935年)には塗装工事を終えました。

2019年3月20日 紅葉稲荷◆鶴岡八幡宮・境内散歩(その5)◆ ⇒投稿記事へ
紅葉稲荷は、鶴岡八幡宮境内四隅に鎮座する鎮守稲荷・四社の一つです。鶴岡八幡宮の南西隅にお鎮りですので、決して目立たない場所という訳ではありませんが、三ノ鳥居前の横大路の北側に沿う掘割の北岸にあります。橋がなく御本殿前には渡れませんので鎌倉にお住いでもご存じない方も多いお稲荷様です。なお鶴岡八幡宮の末社ではありません。

2019年4月1日 段葛(だんかずら)◆鶴岡八幡宮・境内散歩(その6)◆ ⇒投稿記事へ
鎌倉の段葛(だんかずら)は、二の鳥居から三の鳥居にかけての450m強の区間、若宮大路の中央部分に一段高く盛り上げられた参道のことを云います。両脇が石積みになっていることから別名「置石(おきいし)」とも呼ばれ、もともと源頼朝が夫人の政子の出産の無事を祈願して構築したものと云われます。当初は由比ヶ浜の大鳥居から三の鳥居まで続く長大なものでしたが、次第に短くなり、現在は二の鳥居からとなりました。

2019年4月7日 桜咲く鎌倉・鶴岡八幡宮~湘南鎌倉お花見巡礼~ ⇒投稿記事へ
鶴岡八幡宮の桜と云えば「段葛」が有名ですが、境内にも「源氏池」「ぼたん園 」「平家池」「流鏑馬馬場」等で美しい桜が楽しめます。特に「ぼたん園」は「春ぼたん」が綺麗な時期ですので、二度美味しいお勧めスポットです。また、この時期は「若宮例祭」「旗上弁財天例祭」等の祭礼とも重なりますので、うまくスケジューリングしてみましょう。

2020年2月24日 丸山稲荷社◆鶴岡八幡宮・境内散歩(その7)◆ ⇒投稿記事へ
「丸山稲荷社(御祭神・倉稲魂神(うかのみたまのかみ))」は、鶴岡八幡宮・本宮の西側にある小高い丘の上に鎮座する鶴岡八幡宮の末社で、源頼朝による由比若宮からの遷宮前よりここ旧・小林郷に祀られていたことから「地主稲荷」の別称を持ちます。もともとは現在の本宮の位置にあり「松岡明神」と呼ばれておりましたが、建久二年(1191年)の大火で旧・若宮が焼失した後、頼朝が大臣山中腹を切り開き本宮を造立し石清水八幡宮を勧請した際に、現在の位置に遷座したものです。その後衰微しましたが、江戸時代・寛文年間になって旧・仁王門前にあった「酒宮(さけのみや)」と呼ばれる稲荷社を丸山に遷すことで再興されました。現在の社殿は、明応九年(1500年)に造営されたものと云われ重要文化財に指定されていますが、当初は本宮西側の石段北側にあった柳営社(御祭神・源実朝公)の社殿でした。明治二十一年(1888年)に白旗神社が本宮西側より柳原神池畔に移転した際に柳営社を廃して実朝公を白旗神社に合祀したことから、旧・柳営社の社殿は丸山に移築され今の形となっています。

ご朱印

年中行事

1月(睦月) 歳旦祭神楽始式、元始祭、祭務始式、手斧始式除魔神事御判行事、成人祭、左義長神事、鶴岡厄除大祭
2月(如月) 節分祭、丸山稲荷社初午祭、紀元祭、祈年祭、天長祭
3月(弥生) 宇佐神宮遙拝式、祖霊社春季例祭、献詠披講式
4月(卯月) 由比若宮例祭、若宮例祭、丸山稲荷社例祭、旗上弁財天社例祭、源頼朝公墓前祭、武内社例祭、昭和祭
5月(皐月) 菖蒲祭、白旗神社例祭
6月(水無月) 今宮例祭、御日供献饌講講社祭、蛍放生祭、大祓、古神札焼納祭
7月(文月) 七夕祭
8月(葉月) 夏越祭立秋祭実朝祭
9月(長月) 宵宮祭例大祭神幸祭、流鏑馬神事、鈴虫放生祭、祖霊社秋季例祭
10月(神無月) 崇敬者大祭、神嘗奉祝祭、白旗神社文墨祭
11月(霜月) 明治祭、丸山稲荷社火焚祭、七五三祈請祭、新嘗祭
12月(師走) 地久祭、御鎮座記念祭大祓、古神札焼納祭、除夜祭

季節の花々

ソメイヨシノ、河津桜、八重桜、つつじ、藤、牡丹
ハス
彼岸花、菊、椿、紅葉、いちょう
梅、冬牡丹

アクセス

住所 〒248-8588 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
電話・FAX Tel:0467-22-0315 Fax:0467-22-4667
URL https://www.hachimangu.or.jp/

【公共交通機関】
JR横須賀線「鎌倉駅」より徒歩10分。

【車】
横浜横須賀道路「朝比奈IC」より鎌倉方面・約20分。
参拝者用駐車場(有料)。