鎌倉・宝戒寺~聖徳皇太子大祭(2019年)~

鎌倉・宝戒寺~聖徳皇太子大祭(2019年)~

鎌倉・宝戒寺では、年の初めの聖徳太子のご縁日に該る1月22日に、聖徳皇太子大祭が執り行われました。聖徳太子は中国から伝わるL字型の金属製大工道具「指矩(さしがね)」を日本に広めた方と云われておりまして、建築に携わる大工・鳶職は、日本中で太子講を組織して聖徳太子をお祀りしています。鎌倉でも鳶職組合、建築組合、造園組合の関係者が中心となって、聖徳皇太子大祭を盛り立てていらっしゃいます。聖徳皇太子大祭では、太子堂の中で護摩が焚かれ、最後に鳶職組合の木遣唄が奉納されます。
◆2021年・宝戒寺・聖徳皇太子大祭の予定◆

開始日時 2021年1月22日 13時
場所 聖徳太子堂

木遣唄(きやりうた)

「聖徳皇太子大祭」では、鎌倉鳶職組合の皆さんによる「木遣唄」が奉納されます。動画をYouTubeにアップロードしましたのでご覧ください。

宝戒寺の様子

「聖徳皇太子大祭」の案内が、門柱の前に立てられています。

御本堂には、紫の幔幕がおろされています。

御本堂の上空には真っ青な空が広がっています。

境内には何か所かで篝火が焚かれていました。

篝火で少し煙った聖徳太子堂の前には、法要を待つ関係者の皆さんがちらほら。

こちらは、鎌倉鳶職組合の慰霊碑です。玉垣の角の柱に「一番組」「二番組」と彫られています。

鎌倉鳶職組合の皆さんの法被には、所属・役職に応じていろいろな文字が染められています。

背中の「一番」は一番組、「二番」は二番組、「顧」は顧問です。


錫杖を持って先導を勤められるお二人及び大傘を掲げる方の襟には「小頭」の文字。

鎌倉建築組合の方の法被の背は、こんな感じ。

鎌倉造園業組合の方の法被の背は、こんな感じです。

境内には水仙が咲いてます。椿も少々・・・こちらは蕾。

聖徳皇太子大祭法要

法要前に、聖徳太子堂の中を整えていらっしゃいます。聖徳太子の年の初めのご縁日までは、小正月が過ぎても鏡餅をお供えしています。

行列でお使いになる錫杖と大傘です。錫杖には紅白の握り紐がしっかりと結ばれています。

宝戒寺のご住職を始め、護摩行を執り行う僧侶の皆さんが、御本堂より降りて来られます。


錫杖を先導に、聖徳太子堂に向けて進みます。赤い大傘が鮮やかです。



護摩行が進んでいきます。


「木遣唄」が奉納され、最後は手慣れた三三七拍子で綺麗に締めました。



ご住職以下の皆さんが聖徳太子堂より退下し、ご本堂に入られます。



最後までご覧いただきありがとうございました。鎌倉では、鶴岡八幡宮の「手斧始式(ちょうなはじめしき)」で、御神木が段葛を引いて来られる際にも木遣唄が唄われますが「聖徳皇太子大祭」では一か所で落ち着いて聞くことができました。

ギャラリー

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