鶴岡八幡宮・七月の祭礼と行事~蓮華開く文月~
- 2024.05.26
- 年中行事
今回は、蓮華開く文月の鶴岡八幡宮の祭礼・行事を、境内を彩る花鳥と共にご紹介します。7月となりますと平家池は白い蓮華、源氏池は赤い蓮華で埋め尽くされます。鎌倉文華館前の芝の鮮やかな緑が眩しく、ブロンズ像「輝く未来」を照らします。「七夕祭」の飾りつけが華やかな境内では、大きくカラフルな吹き流しが風を受けて靡き、短冊が結われた笹の枝がさやさやと音を立てます。
また、梶の葉を形どった色紙が夫々に願い事が記されて並ぶ舞殿では、鈴懸神事が執り行われます。
なお鶴岡八幡宮のご由緒、ご朱印、年中行事、季節の花々、アクセス等につきましては、以下のリンクをご覧ください。
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鶴岡八幡宮・月々の祭礼と行事
境内図
鶴岡八幡宮・七月の風景
二の鳥居
毎年七夕には、二の鳥居に吹き流しが置かれます。
三の鳥居
太鼓橋付近には吹き流しと笹が飾られています。
正面の大臣山中腹には上宮の楼門が見えます。
平家池
境内に入って左手の平家池は、何故か源氏の色の白い蓮華です。向こうには喫茶・風の杜が見えます。
源氏池
右手の源氏池の蓮は平家の色の赤です。
カルガモの親子です。子ガモはだいぶおおきくなりました。
コイは餌をねだっています。
鎌倉文華館
本館、カフェと平家池に囲まれた芝生には、ブロンズ像「輝く未来」が置かれています。
流鏑馬馬場
翌8月のぼんぼり祭の準備で、ぼんぼりの飾り台が設置されています。
こちらはぼんぼり祭のポスターです。
手水舎
コロナの頃の写真ですので、手水鉢は蓮の花手水となっています。
舞殿
七夕祭の飾りつけが色とりどりに揺れています。
鈴懸け神事
この時期、舞殿では鈴懸け神事が執り行われています。
七月の社頭暦
七月の祭礼
鶴岡八幡宮の7月の祭礼は、毎月執り行われている月次祭等を除くと、七夕祭のみですが、色とりどりの飾りつけで、とても華やかに映る境内が印象的です。
日付 | 祭礼 | 場所 |
1日 | 月首祭 | 本宮他 |
3日 | 摂末社月次祭 | 若宮他の各摂社末社 |
7日 | 七夕祭 | 舞殿 |
15日 | 月次祭 | 本宮 |
月首祭(毎月1日)
鶴岡八幡宮では、歳旦祭が斎行される元旦を除き、毎月朔日に本宮にて月首祭を執り行います。 こちらの様子は、鶴岡八幡宮・五月の祭礼と行事~若葉香る皐月~にてご紹介しております。
摂末社月次祭(毎月3日)
摂末社の月次祭は、毎月3日に一斉に執り行われます。こちらの様子は、鶴岡八幡宮・五月の祭礼と行事~若葉香る皐月~にてご紹介しております。
七夕祭(7日)
皆さんご存じのように、7月7日は、牽牛と織女が、年に一度だけ逢瀬を過ごす日とされています。古くは中国の「乞巧奠(きっこうてん)」や星祭に遡り、一芸の上達を祈る行事 ですが、日本固有の信仰とが習合して現在の七夕祭りとなりました。
舞殿の周りには、願い事が書かれた梶の葉をかたどった色紙が、ぐるりと吊るされていますが、古来は梶の葉に歌を書きお供えをしていました。
また、冷泉家の「乞巧奠(きっこうてん)」では、牽牛と織女に供物と、雅楽を奉納して、一芸上達を祈念します。
夏の夜を彩るくす玉や吹流しなどの七夕飾りが掲げられ賑わいをみせる鶴岡八幡宮では、日暮れ時の午後5時から舞殿にて七夕祭が執り行われ、願い事が書かれた梶の葉を模った色紙と短冊型の絵馬が奉納され、二名の巫女が舞います。
なお 「七夕まつり」期間中には、舞殿で「鈴懸け神事」が行われます。
鶴岡幼稚園の皆さんです。
社務所前の巫女お二人です。
祓戸にて修祓。舞殿に向います。
巫女お二人が、舞を奉納します。
祭主一礼。祝詞奏上です。
月次祭(毎月15日)
例大祭が斎行される9月15日を除く毎月15日には、月次祭(つきなみさい)が奉仕され、神恩に感謝するとともに崇敬者一同の繁栄を祈念します。こちらの様子は、鶴岡八幡宮・五月の祭礼と行事~若葉香る皐月~にてご紹介しております。
最後までご覧いただきありがとうございました。少し暑さも和らぐ鎌倉の夕べを楽しみに、七夕祭などの祭礼・行事を狙って鶴岡八幡宮にお参りしてみてはいかがでしょう。
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