鎌倉・妙長寺◆境内散歩◆
- 2019.09.08
海潮山妙長寺(かいちょうざんみょうちょうじ)は、小町大路と水道路の交差点を少し南に下った左手にある日蓮宗のお寺です。バス停で言いますと京急バス「水道路」停となります。日蓮上人の四大法難の一つとされる「伊豆法難」で日蓮上人を救った伊豆の漁師のご子息である日実上人が開山・開基となるお寺で、境内にはその記念塔があります。もともとは材木座の「豆腐川」河口付近の旧地名である「沼ケ浦」にありましたが、天和元年 […]
神に抱かれ仏と共に歩む日々…
海潮山妙長寺(かいちょうざんみょうちょうじ)は、小町大路と水道路の交差点を少し南に下った左手にある日蓮宗のお寺です。バス停で言いますと京急バス「水道路」停となります。日蓮上人の四大法難の一つとされる「伊豆法難」で日蓮上人を救った伊豆の漁師のご子息である日実上人が開山・開基となるお寺で、境内にはその記念塔があります。もともとは材木座の「豆腐川」河口付近の旧地名である「沼ケ浦」にありましたが、天和元年 […]
英勝寺は、鎌倉駅西口からJR横須賀線沿いに今大路を北鎌倉方面に進んだ寿福寺の北隣にある浄土宗のお寺です。英勝寺が建つ扇ケ谷のこの場所は、英勝院の祖先である名将・太田道灌の屋敷跡とされます。 鎌倉で尼寺といいますと縁切寺の別名で知られる東慶寺を思い浮かべる方も少なくありませんが、東慶寺の尼寺としての歴史は明治時代初期で閉じられており、現在の東慶寺は臨済宗円覚寺派の男僧のお寺です。そのため現存する鎌倉 […]
半増坊道を進み正統院の石段に突き当たる手前西側の石段を上ったところにある龍峰院は、建長寺第十五世・約翁徳倹の退居所として徳治二年(1307年)に北条貞時により創建され、現在は鎌倉三十三観音霊場29番札所をお務めです。山門には「不許拝観」の札が掲げられているように非公開とされていますが、ご朱印を受けられる方は入ることができます。 なお龍峰院のご由緒、ご朱印、年中行事、季節の花々、アクセス等につきまし […]
建長寺・境内散歩の最終回となる今回は、建長寺の最奥部「勝上巘(しょうじょうけん)」 にある半僧坊及び地蔵堂とその参道をご案内します。半僧坊は、明治二十三年(1890年)に、当時の建長寺住職・霄貫道(おおぞらかんどう)老師が、静岡県・浜松市の臨済宗・方広寺から奥山半僧坊大権現を建長寺の鎮守として勧請したお社です。ご祭神の半僧坊が天狗の姿をしておられるとの伝承から、天狗にまつわる沢山の造形を拝見するこ […]
建長寺・境内散歩三回目の今回は、唐門・方丈(龍王殿)・得月楼・大庫裡(応真閣)とその近辺をご紹介します。もともと禅宗寺院における方丈は、住職の日常生活の場とされ、書院・仏間・応接間等を兼ね備えた多目的建造物でした。現在の建長寺では、大方丈(龍王殿)・得月楼・大庫裡(応真閣)がそうした役割を分担しています。 なお建長寺のご由緒、ご朱印、年中行事、季節の花々、アクセス等につきましては、以下のリンクをご […]
「鎌倉・建長寺・境内散歩(その2)」では、参拝者の多くがお参りする建長寺の伽藍の中枢 「仏殿」と「法堂(はっとう)」を中心にご紹介いたします。「仏殿」は、建長寺の主要な諸仏をお祀りするための建物で、御本尊の地蔵菩薩坐像もこちらに鎮座します。また「法堂(はっとう)」は、住職が修行者(僧衆)を集めて説法をするための場所で「三仏忌(降誕会・成道会・涅槃会)」を始めとした様々な儀式がこちらで執り行われます […]
前回に引き続き建長寺の現存する塔頭・十二院を順にご紹介しますが、後半となる今回は、妙高院・宝珠院・同契院・華蔵院・長寿寺・円応寺を取り上げさせて頂きます。江戸時代初期の建長寺は、 長谷地区の寺院に大きな影響力を持っていたようで、今回ご紹介する塔頭の中でも「宝珠院」は当時の「長谷観音」を管理しており、「円応寺」はもともと長谷にあったものを最終的に現在の場所に引っ張ってきました。さらに長谷の鎌倉大仏で […]
現在の建長寺には、境外を含め計十二院の塔頭があります。江戸時代後期・天明七年(1787年)正月時点の建長寺末寺帳には、計二十六ケ院(当時は常楽寺・海蔵寺・明月院・報国寺も塔頭にカウント)の塔頭が記載されていますので数を減らしてはいますが、鎌倉では円覚寺に次ぐ数を誇ります。なお同じ天明七年には、過去に廃絶した塔頭二十九ケ院の書上げも作成されており、両方を足し合わせるとこれまで建長寺の塔頭を名乗った寺 […]
覚賢五輪塔が建つ旧・多宝寺の敷地には、普段は入ることができませんが、毎年「鎌倉まつり」の期間中は、覚賢五輪塔を管理している浄光明寺の裏山の木戸が開かれ特別に拝観できます。覚賢五輪塔は、鎌倉時代に建てられた高さ3mほどもある鎌倉最大級の五輪塔で、国の重要文化財に指定されています。長らく旧・多宝寺を開いた忍性の墓とされてきましたが、関東大震災の折、倒壊した塔の内部から「多宝寺覚賢長老遺骨也嘉元四年二月 […]
鎌倉で一番有名なお寺は?と尋ねられれば、まず一番に挙げられるのは鎌倉五山第一の格式を誇る建長寺でしょう。塔頭の数は同じ北鎌倉の円覚寺に譲るとしても、敷地面積・主要建造物の充実度に勝り、仏教史から見ても円覚寺の兄貴分といった位置付けになります。蘭渓道隆を開山に迎えて建長五年(1253年)に 北条時頼により開創された建長寺は、鎌倉で最初の純粋禅の道場です。当時、京都には建仁寺がありましたが、この時点で […]