桜咲く北鎌倉・建長寺~湘南鎌倉お花見巡礼(2019年)~

桜咲く北鎌倉・建長寺~湘南鎌倉お花見巡礼(2019年)~

鎌倉幕府執権・北条時頼の発願により蘭渓道隆を開山に迎えて建長五年(1253年)に創建された建長寺は、長い歴史の中で幾度も大きな地震や火災の被害を受けましたが、その都度力強く再興を重ね、鎌倉五山の筆頭として現在に法灯を受け継いできました。

北鎌倉地区で桜の美しいお寺はいくつかありますが、建長寺はその代表格であり、広い境内の至るところに桜が咲いています。私がお勧めしたいのは、次の境内図にある「三門前」「震災供養塔前」「半蔵坊」「回春院前」の四つのエリアです。

三門前エリア

普段の建長寺・三門は、こんな感じです。

桜が満開になりますと、三門前の参道に桜のアーチができ、三門も桜に隠れるほどです。

三門の右手の妙高院も桜に見え隠れし、鐘楼も桜の傘を被っているように見えます。

妙高院
鐘楼

同契院横の僧堂に続く石段の入口にも綺麗な桜が咲いてます。

震災供養塔前エリア

「震災供養塔」は、関東大震災で亡くなった方々を供養するために建てられた相輪塔で、普段はこんな感じです。

桜の季節には、みごとな花に覆われます。迎え側の「法堂(はっとう)」も枝垂れ桜越しにきれいに見えます。

震災供養塔
法堂(はっとう)

こちらは、近くの溝に水飲みに来ている千鳥と、傍の山茶花です。

千鳥
石楠花

半僧坊エリア

半蔵坊は、明治になってから、静岡の方広寺より勧請した半蔵坊権現を、建長寺の鎮守としてお祀りしています。

この参道からご本堂前の石段にかけて、何本もの桜が花を咲かせています。

回春院前エリア

幽谷山(ゆうこくさん)回春院は、建長寺二十一世「玉山徳璇(ぎょくさんとくせん)」の塔所で、建長寺の塔頭としては、境内の最奥にあります。

回春院

回春院に続く参道沿いには、桜以外にも、様々な花が咲いています。

つつじ
海棠
木瓜
枝垂れ桜

参道・女坂沿いの桜越しに見た回春院です。

最後までご覧いただきありがとうございました。お花見を兼ねたご参拝の参考にしたいただければ幸いです。

開門時間 8:30~16:30
拝観料 500円

建長寺の場所は、下の地図を参考にしてください。JR鎌倉駅東口より江ノ電バスに乗り建長寺停で下車すると直ぐ前です(所要時間は鎌倉駅から10分程度)。