桜咲く小田原城跡公園~湘南鎌倉お花見(2019年)~
- 2019.04.04
- 湘南鎌倉浮世巡り

小田原城跡公園は神奈川県西部の桜の名所で、平成の大改修により生まれ変わった真白な天守閣をバックに薄桃色のソメイヨシノが映えます。三月末の五分咲というところでしたが、十分に見応えがありました。
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案内図


お堀端通りから学橋(まなびはし)へ
JR小田原駅東口付近から南に下る「お堀端通り」を進むと、小田原城の東側の堀に出ます。その堀に架かる赤い橋が「学橋(まなびはし)」です。以前は、この学橋を渡った二の丸に城内小学校(現・三の丸小学校)があったことから、この名がついたようです。





二の丸
かまぼこ桜まつりが開催中で、被り物のキャラクタも出演していました。入口のすぐ右側に立つ明治天皇の行幸を記念する石碑が時代を感じさせます。









常盤木門
常盤木門は、本丸の正面を固める堅固な門で、深い堀に架かる常盤木橋を渡り石段を登ります。堀は、現在空堀となっており、底では花菖蒲が育っています。






本丸
昔、インド象のウメ子がいたあたりから、桜の枝越しに見る天守閣は見応えがあります。






遊園地
天守閣前のスロープを降りると、小さな遊園地です。昔は、子供たちを連れて花見に来るとここで遊ばせていました。その頃は、飛行塔、観覧車、コーヒーカップもありましたが、耐用年数が来て徐々になくなっていったのが少しさびしいですね。でも一番人気の豆汽車は健在です。





報徳二宮神社
御祭神は、薪を背負って歩きながら読書する像で有名な二宮尊徳翁です。小田原藩及び幕府に仕えて農政家として大きな成果を上げ、身分の上下を問わず広く世の尊敬を集めた方で、第二次大戦前に教育を受けた人なら知らない人はおりません。今回は花見の投稿ですので、報徳二宮神社の詳細は、別の機会に譲りますが、公家・将軍・大名でもない農民出身者が御祭神の神社というのは珍しいと思います。それほどに二宮尊徳翁は偉大な方だったのでしょう。








きんじろうカフェ
「呉汁(ごじる)」という大豆ベースの質素な健康食を出してくれます。私も「呉汁」 の定食をいただきました。



御茶壺曲輪
箱根方面からの入口で、幕府御用の御茶壺を京都・宇治から江戸に運ぶ「茶壺道中」では、この曲輪にあった「御茶壺蔵」にお茶を一時保管したとのことです。


馬屋曲輪
小田原城の玄関口・馬出門を持つ曲輪で、小田原城の防御上重要な役割を担います。江戸時代には学橋もなく、東面・南面からのルートは、馬出門より入り、この曲輪経由で「銅門(あかがねもん)」をくぐって二の丸に進むルートしかありませんでした。





銅門(あかがねもん)
小田原城の守りの要「銅門(あかがねもん)」です。火矢にも耐えるよう 扉の表面を銅板で覆っているためこのように呼ばれています。こんなに美しい姿をしていますが、馬屋曲輪から侵入してきた敵が枡形に突入すると二方向より十字形に鉄砲を射かけて殲滅する仕掛けとなっており、実は肉食系です。この日は特別公開で、銅門の内部に入れてもらえました。








最後までお読みいただきありがとうございました。桜の季節は、撮影が忙しくなかなか記事にできないのが悩みの種です。
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