鎌倉・円覚寺◆境内散歩(その3)◆唐門・大方丈・書院・庫裏等
- 2020.11.29
唐門・大方丈とその付近は、円覚寺の寺務及び臨済宗円覚寺派の宗務を司ると共に日常の諸行事を執り行う建物が集中しています。主要建造物の唐門・大方丈・小書院・大書院・庫裏は何れも関東大震災で倒壊しましたが、第二次大戦前に再建されています。なお普段、一般の参拝者は、書院や庫裏には立ち入ることはできませんが、毎年11月上旬の宝物風入に際しては、展示物を鑑賞しながら内部を拝見することができます。 境内図 唐門 […]
神に抱かれ仏と共に歩む日々…
唐門・大方丈とその付近は、円覚寺の寺務及び臨済宗円覚寺派の宗務を司ると共に日常の諸行事を執り行う建物が集中しています。主要建造物の唐門・大方丈・小書院・大書院・庫裏は何れも関東大震災で倒壊しましたが、第二次大戦前に再建されています。なお普段、一般の参拝者は、書院や庫裏には立ち入ることはできませんが、毎年11月上旬の宝物風入に際しては、展示物を鑑賞しながら内部を拝見することができます。 境内図 唐門 […]
今回ご紹介させていただく仏殿・選仏場・居士林・法堂跡・浴場跡といった場所は七堂伽藍のコアとなる重要な部分です。円覚寺の伽藍は、数多くの火災や地震によって失われ、その都度再建を繰り返してきましたが、今回の仏殿・選仏場・居士林については、そうした謂れを含めてご紹介できればと存じます。 境内図 仏殿 円覚寺の伽藍は、建長寺と同様に中国の径山(きんざん)・万寿寺に習った左右対称型の様式で、その中心となるの […]
鎌倉五山の第二としてあまりにも有名な円覚寺は、建長寺開山・蘭渓道隆遷化の後に南宋より招来し建長寺五世に迎えられていた無学祖元を開山として、元寇の戦没者の霊を弔うため弘安五年(1282年)に、時の執権・北条時宗により建立されました。その後重厚な歴史を積み重ねつつ、現在も境内に計十八の塔頭を抱えるなど、建長寺と並ぶ鎌倉・臨済禅の中核寺院として重きをなしています。数多ある禅刹の中でも殊に特徴的な円覚寺の […]
今回は、柳原神池に蛍舞う水無月に鶴岡八幡宮で執り行われる祭礼・行事を、境内を彩る花々と共にご紹介します。梅雨に濡れた樹々の緑も深く、いよいよ夏を迎えようとする6月の鶴岡八幡宮では、例月どおり月首祭、摂末社月次祭、月次祭が執り行われる他、6月7日に「今宮(新宮)例祭」、上旬に「蛍放生祭(ほたるほうじょうさい)」、第2日曜日に「御日供献饌講講社祭」 が斎行されます。また月末の6月30日には上半期の「大 […]
「おんめさま」の別称で親しまれる長慶山正覚院大巧寺(ちょうけいざん・しょうがくいん・だいぎょうじ)は、鎌倉駅東口を出て、若宮大路を渡ったすぐ右手にある日蓮宗のお寺です。もともとは十二所・明王院裏手の梶原景時屋敷内にあった「大行寺」という真言宗のお寺でしたが、源頼朝が戦評定をして大勝を得たことから表記を「 大巧寺」に改め、後に日蓮宗に改宗し、改宗した住職の弟子の日澄を開山としました。さらに現在地に移 […]
今回は、木々の若葉香る皐月に鶴岡八幡宮で執り行われる祭礼・行事を、境内を彩る花鳥と共にご紹介します。初夏を思わせるような明るい日差しが溢れる5月の鶴岡八幡宮では、例月どおり月首祭、摂末社月次祭、月次祭が執り行われる他、5月5日端午の節句には「菖蒲祭」、28日には境内末社の「白旗神社例祭」が斎行されます。また5月5日には「菖蒲祭」に合せ「敬老会」が催され「舞殿」にて雅楽演奏団体「東京楽所」による「舞 […]
今回は、春たけなわ卯月の鶴岡八幡宮の祭礼・行事を、境内を彩る花鳥と共にご紹介します。この日差し柔らかく桜も美しい卯月には、若宮、丸山稲荷社、旗上弁財天、武内社といった鶴岡八幡宮の多くの摂末社の例祭が斎行される他、源頼朝公の御命日にあたる13日 には「源頼朝公墓前祭」、昭和天皇の御誕生日にあたる29日には「昭和祭」が執り行われます。また鎌倉最大のイベントである「鎌倉まつり」にあわせて「静の舞」「包丁 […]
鎌倉宮が明治天皇の勅願により創建されたことは、前編でも述べましたが、明治天皇における護良親王への追念の深さにはひとかたならぬものがおありでした。ご存じでない方も多いと思いますが、最初に明治天皇が護良親王をお祀りしたのは、何と即位に先立つ明治元年7月23日(親王の御命日)のことで、京都・河東操練場(京都市左京区聖護院町)に神座を設けてその御神徳を謝しました。そしてわずか半年後の明治2年2月には戊辰戦 […]
御祭神の大塔宮護良親王にちなみ「大塔宮(おおとうのみや・だいとうのみや)」とも呼ばれる鎌倉宮は、鎌倉市北東部の二階堂にあります。鶴岡八幡宮から金沢街道を少し東に進み、「岐れ路」交差点から北東にまっすぐに伸びる参道「お宮通り」を進むと、赤い笠木を渡した白塗の鳥居が遠くに見えます。創建は明治二年と比較的新しいのですが、明治天皇の勅願により唯一建立された神社として旧・官幣中社に列し、鎌倉では鶴岡八幡宮( […]
「丸山稲荷社(御祭神・倉稲魂神(うかのみたまのかみ))」は、鶴岡八幡宮・本宮の西側にある小高い丘の上に鎮座する鶴岡八幡宮の末社で、源頼朝による由比若宮からの遷宮前よりここ旧・小林郷に祀られていたことから「地主稲荷」の別称を持ちます。もともとは現在の本宮の位置にあり「松岡明神」と呼ばれておりましたが、建久二年(1191年)の大火で旧・若宮が焼失した後、頼朝が大臣山中腹を切り開き本宮を造立し石清水八幡 […]