鶴岡八幡宮~左義長神事(2019年)~

鶴岡八幡宮~左義長神事(2019年)~

鶴岡八幡宮では、小正月(1月15日)に左義長神事が執り行われます。左義長神事は、全国で広く行われている正月行事で、年の始めに穢れを祓い「歳徳神(とんど様)」にその年の豊作をお祈りする火祭りです。一般には「とんど焼き」「さいと焼き」と呼ばれています。鶴岡八幡宮では、青竹を円錐形に組み上げて、内部に正月に飾った注連縄・角松や縁起物等を積んだ高さ3mを超える二体の「さいと」に、斎主が神事の後に着火し焚き上げます。また焚き上げの間に、直会として、おいでになった皆さんに御神職より「おさがり」のみかんが配られます。

◆2021年・鶴岡八幡宮・左義長神事の予定◆

開始日時 2021年1月15日 午前7時
場所 源氏池北畔

鶴岡八幡宮の左義長神事の様子は、動画をYouTubeにアップしておりますので、ご覧ください。

開始前の源氏池北畔

源氏池の北側の広場には、高さ3mを超える大きな「さいと」が組上げられています。「さいと」の外側には同じデザインの注連縄を並べ綺麗に仕上げています。

早朝から多くの参拝者がお見えになり、地元消防団のポンプ車も控えています。

祭壇には、供物が並んでいます。みかんも山盛です。

左義長神事

斎主以下の御神職がお見えになります。

修祓(しゅばつ)

祭壇、供物、さいと、参列者等を御祓いします。

斎主一拝

斎主が、神様に神事の開始のご挨拶をします。

献饌

神様に供物を奉げます。ここでは、御神酒の蓋を開ける所作にて表現します。

祝詞奏上

斎主が、祝詞を奏上します。

玉串拝礼

まず斎主が玉串を奉げ、続いて参列者の代表が玉串を奉げます。




撤饌

供物をお下げします。御神酒に蓋をする所作で、それを表現します。

昇神の儀(警蹕)

斎主が「おーーー」と声を発し、神様の御帰りを参列者に告げます。

お焚き上げ

ご神職が、祭壇を片付けて、お焚き上げの準備をします。

斎主が「さいと」の根元に開いた窓に、蝋燭で着火していきます。



着火を終えた斎主は、ろうそくを箱に納め、退下します。



ご神職により、「おさがり」のみかんが配られます。

お焚き上げの火は、次第に高くなります。青竹が弾けるパンパンという音がしきりに聞こえてきます。

次第に炎は低くなるものの、燃え尽きるまでには相当時間がかかりそうです。




少し余ったようで、私は三ついただけました。とても甘くておいしいみかんでした。

最後までご覧いただきありがとうございました。流石に大きい神社だけあって「さいと」は、とても大きいものでした。早朝のため遠方からお見えになる方は大変ですが、うまくスケジューリングすれば時間帯の異なる他の神社の左義長もご覧になれます。

ギャラリー

※写真をクリックすると拡大します。