鎌倉・長寿寺◆境内散歩◆
- 2018.12.07
- 境内散歩
長寿寺は、鎌倉駅東口から江ノ電バスに乗り、建長寺停から200mくらい北鎌倉方面に歩いた左側にある臨済宗建長寺の塔頭寺院です。以前は境内が非公開で、また何れの霊場の札所もお務めではないこともあって、全国区で知られたお寺ではありませんが、紅葉の美しさでは、とにかく鎌倉の寺院でNo1と云ってよいと思います。ここは元々足利尊氏公の鎌倉での屋敷があった場所で、北側のやぐらには足利尊氏公のお墓も残っています。
なお長寿寺のご由緒、ご朱印、年中行事、季節の花々、アクセス等につきましては、以下のリンクをご覧ください。
⇒長寿寺へ
※写真をクリックすると拡大します。
長寿寺の魅力
◎地元鎌倉のお寺好きなら知っている鎌倉の寺院でナンバーワンの美しい紅葉
◎室町幕府の初代将軍足利尊氏の墓
◎苔の前庭の紅葉に映える小振りな茅葺の観音堂
境内図
山門付近
山門の石段下には、特別公開を案内する看板がありました。
石段の先に山門が見えます。
山門では、拝観料を納める受付が設けられていました。
山門に向かって左手前には、光背が少し欠けた瓜実顔の地蔵菩薩が座っておられます。
山門に向かって右手前には「佛頂尊勝陀羅尼塔」が立っています。
前庭
とにかく苔と紅葉が美しい前庭です。
※写真をクリックすると拡大します。
観音堂
観音堂は、元々、室町時代に大和国の古刹・忍辱山円成寺に建てられた多宝塔でしたが、大正時代に移築されたものです。このお堂があるだけで、前庭の色付いた紅葉や銀杏が引き立ちます。
中央には、聖観世音菩薩像が安置されています。
※写真をクリックすると拡大します。
ご本堂
ご本堂の前面の障子は開放されており、清潔で明るく開放的なイメージです。
御本尊の釈迦如来像です。
向かって左側に開山・古先印元禅師の像があります。
足利尊氏公墓所
観音堂の裏の階段を登ると幾つかの石塔が収められたやぐらがあり、そのなかの一番大きな石塔が足利尊氏公のお墓で、遺髪が納められています。尊氏公のような日本一の弓取りですら、600年も経てば、こんな傷んだ石塔一つしか残せない・・・まさに諸行無常ですね。なお足利尊氏公の京都での法名は「等持院殿」ですが、関東では「長寿寺殿」です。
書院・小方丈
書院の目の前が、観音堂になります。
書院内の造り込みの仏壇です。サイズは普通の家のものと変わりませんが、地袋の浮彫、欄間の透彫、使い込まれた漆塗りの引戸と、お寺のものらしくどこか風格があります。
廊下には、織部焼の陶器が飾られていました。
反対側の部屋からは裏庭も眺められます。
一番奥の部屋は小方丈です。ご住職は、いつもここで座禅を組んでおられるのでしょうか。
書院と小方丈の間は、坪庭になっています。
裏庭と裏門
裏庭を、春は桜、秋は紅葉が彩ります。
裏門は、拝観順路の出口になっています。
※写真をクリックすると拡大します。
最後までご覧いただきありがとうございました。これまでお参りしたことのない方は、ぜひ一度、秋の長寿寺を堪能してください。
こちらのページもご参考にどうぞ
⇒長寿寺へ
-
前の記事
日光二荒山神社・中宮祠~紅葉の日光遠征記2018(その7)~ 2018.12.05
-
次の記事
奥日光・中禅寺(立木観音)◆坂東三十三観音霊場(第十八番)参拝◆ 2018.12.10
コメントを書く