2024年1月

鶴岡八幡宮・三月の祭礼と行事~草木萌ゆる弥生~

  • 2024.01.22

 今回は、草木萌ゆる弥生の鶴岡八幡宮の祭礼・行事を、境内を彩る花鳥と共にご紹介します。真冬の寒さが和らぎ、境内の木々は次々と花を咲かせて参ります。下旬ともなりますと段葛の桜が咲き誇る若宮大路は多くの観光客で賑わい 、鎌倉は一年でもっとも華やいだ季節を迎えます。 3月には、近年鶴岡八幡宮の行事として新たに加わった「献詠披講式」が執り行われる他、八幡宮総本社・宇佐八幡宮の例祭(18日)にあわせて「宇佐 […]

海上山・千葉寺◆坂東三十三観音霊場(第二十九番)参拝◆

  • 2024.01.16

 真言宗豊山派に属する海上山(かいじょうざん)千葉寺(せんようじ)の創建は和銅二年(709年)と極めて古く、千葉市内では最古の寺院です。巡錫の折にこの地に立ち寄った行基が、一本の茎に二つの花を咲かせ、その花の中で阿弥陀如来と観音大士が説法している蓮を見て、丈六の十一面観音像を刻み堂宇を建て安置したのがその始まりとされます。行基はさらに聖武天皇に奏聞して「海照山」の山号と「三界六道」の勅額を得て本堂 […]

鎌倉・円覚寺◆境内散歩(その5)◆正續院(しょうぞくいん)~舎利殿・正法眼堂・一撃亭~

  • 2024.01.03

 円覚寺塔頭の「正續院」は、開山・無学祖元の塔所として知られている訳ですが、実は臨済宗円覚寺派における四つの大切な役割を担っています。 第一に開山・無学祖元の塔所「開山塔」としての役割です。無学祖元は、円覚寺の開山であると共に建長寺の二世でもありますので、塔所は示寂の地である建長寺に置かれ「正續庵」と呼ばれておりましたが、後に、夢窓疎石が後醍醐天皇に働きかけ円覚寺境内に移したのが、現在の「正續院」 […]