明治の神仏分離令以降、奥津宮と呼ばれるようになったこのお社ですが、弁財天を主祭神としていた江戸期までは、台風や「御掃除波」と呼ばれる夏季の激浪の影響で岩屋の水位が上がりやすい時期に、岩屋本宮(現在の「江の島岩屋」)の岩屋本尊を安置することから本宮御旅所と呼ばれていました。「新篇相模國風土記」によれば4月初巳の日に本宮より遷座し、10月初亥の日に還御していたそうです。 そうした背景から奥津宮そのもの […]
仁寿三年(853年)に江ノ島を訪れた慈覚大師・円仁は、窟屋に籠り三十七日の修法の末に十五童子を引き連れた弁財天女の来迎を得て、心見した弁財天女の姿を像に刻み国司に願い社壇を設けて安置しましたが、これが江島神社「中津宮」の前身「上之宮」の開創とされています。現在の社殿は、江戸期・元禄二年(1690年)に建立されたもので、その朱色も鮮やかな権現造には、江ノ島三社の中でもひと際目立つ存在感があります。中 […]
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 今回は、令和4年1月2日に初詣した「三浦七福神」をご紹介します。 三浦七福神は、昭和40年(1965年)に開かれた比較的新しい霊場で、元旦から1月末(御開帳は15日まで)にかけて三浦市内の五つの寺院と二つの神社をお参りします。 東京湾・太平洋・相模湾に囲まれた三浦半島の先端部をぐるりと巡り、遠く富士・箱根・伊豆の山々や伊豆諸 […]