鎌倉大町・八雲神社~例大祭(大町まつり)2019年~(1)神前の儀
- 2019.07.22
- 年中行事
鎌倉・大町の八雲神社の例大祭は「大町まつり」と呼ばれ、例年7月7日~13日までの間の土曜日から三日間にわたり執り行われます。特に初日の土曜日に主要な行事が集中しており、今回はその最初の行事として八雲神社御本殿で巫女さんによる御神楽も奉納される「神前の儀」の様子をご紹介します。御本殿前には、手入れの行き届いた四基のピカピカ御神輿がずらりと並びます。
例大祭(大町まつり)の日程
2019年の例大祭の日程は次の通りです。
八雲神社付近の様子
参道には提灯が掲げられ、大町の子供たちの絵が展示されています。また、鳥居の前には大きな美人画と御囃子の山車が参拝客を迎えてくれます。
八雲神社境内
石畳の奥に四基の御神輿が見えます。
御神輿の向こう側が御本殿です。
「大富くじ会」や「民謡の夕べ」で使用される特設舞台です。
四基の御神輿が運び出されたあとの神輿庫の内部です。周囲の壁には畳んだ提灯が掲げられています。
御神輿
八雲神社の御神輿は、計四基です。
左が一番大きな一番神輿、右が二番神輿です。
右が三番神輿、左が四番神輿です。
一番神輿(御祭神・佐竹氏霊)
四基の中で最大の一番神輿は、寛保二年(1742年)に造営されたもので「佐竹氏霊」を頂戴します。もともとは八雲神社の裏山・祇園山の反対側にあった佐竹氏の霊社の御神輿で、天頂は「鳳凰」、屋根紋は「輪宝紋三ツ盛」です。
佐竹氏の霊社があった場所は現在、大宝寺の敷地になっており「佐竹屋敷跡」の石碑が建っています。こうした経緯から、神輿御渡に際しては大宝寺に立ち寄って「神幸所祭」が執り行われ、新生児の「神輿くぐり」も行われます。
二番神輿(御祭神・須佐之男命 )
鎌倉大町の八雲神社は、新羅三郎義光が奥州征討に際して鎌倉に立ち寄った際に、京都祇園社(現在の八坂神社)を勧請したもので、江戸時代までは「鎌倉祇園社」「祇園天王社」と呼ばれていました。二番神輿は万延元年(1860年)に造営されたもので 、 その主祭神「須佐之男命(すさのおのみこと)」を頂戴します。天頂は一番神輿より小振りの「鳳凰」、屋根紋は「輪宝紋」です。
三番神輿(御祭神・八王子命)
三番神輿は、二番・四番と同じく万延元年(1860年)に造営されたもので 、天照大神とその弟・須佐之男命 の「誓約(うけい)」に際して生まれた三女神・五男神「八王子命(はちおおじのみこと)」を御祭神とします。天頂は「宝珠」、屋根紋は「輪宝紋」です。
四番神輿(御祭神・稲田比売命)
四番神輿は、二番・三番と同じく万延元年(1860年)に造営されたもので 、須佐之男命の妻「稲田比売命(いなだひめのみこと)」を頂戴します。こちらの四番神輿は、日中の神輿渡御には参加せず、大町四ツ角の南側に設営される御仮屋にて他の三基の還御を待ちます。天頂は「蓮花」、屋根紋は「輪宝紋」です。
神前の儀
昇殿
御神職の皆さんが鳥居をくぐって、進んで参ります。
修祓
開扉
献饌
祝詞奏上
御神楽奉納
巫女一名による御神楽が奉納されます。
玉串奉奠
撤饌
閉扉
直会(なおらい)
退殿
最後までご覧いただきありがとうございました。次回は、神輿御渡の様子をご紹介します。
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