鎌倉・妙法寺~清正公神祇大祭~
- 2019.05.14
- 年中行事
毎年五月五日の端午の節句には、鎌倉・妙法寺「大覚殿」で清正公神祇大祭(せいしょうこうじんぎたいさい)が執り行われます。この日限定の「清正公勝守」を受付で拝受し、願事と願主を袋に記載し「大覚殿」に持参しますと、御祈祷を受けることができます。 「清正公勝守」はお守り本体を菖蒲の葉と共に奉書紙で丁寧に包んだ珍しいもので50本限定で頒布されます。
松葉ケ谷入口から総門まで
安国論寺の山門に向かってすぐ左手に、妙法寺のある松葉ケ谷の入り口を示す石碑が建っています。
総門前や受付前に咲いている躑躅はこんな感じ。
清正公勝守
受付では、清正公勝守をお譲りいただけます。
受付前には、甘茶のポットが用意されており、私も一杯頂きました。
大覚殿での御祈祷
清正公神祇大祭が執り行われる「大覚殿」の戸は、普段閉まっていますが、この日は御祈祷の準備が進んでいます。
御祈祷を受けに来た方々が、大覚殿に並びます。この後私も中に入り、勝守をお預けしました。
修法衣を纏い「撰法華経(せんほけきょう)」を首から下げた僧侶が切火で場を浄め、御祈祷が始まります。最後に撰法華経を参列者の首や肩に押し当てることで法華経の功徳を授けます。御祈祷を終えると預けていた勝守はお返しいただき、一同退下します。
「大覚殿」の奥には、中央に釈迦如来立像、向かって左に妙法稲荷福禄大明神、向かって右に木造加藤清正公坐像が安置されています。加藤清正公坐像は、もともと熊本城天守閣に安置されておりましたが、加藤家の後に熊本藩主となった細川家より寄贈されました。坐像の加藤清正公は、面長で印象的なお顔立です。
境内の様子
この日は、とても気持ちの良い朝で、ご本堂の銅葺屋根も青葉にくっきりと浮かんでいます。
境内には、様々な花が咲いていますが、まずはアヤメと石楠花です。
「大覚殿」の前を抜けて「仁王門」へ続く参道は、緑に覆われてきました。正面の石段を上ったところが仁王門です。こちらの仁王様は、やんちゃ坊主っぽい面持で、どこか親しみが持てます。
この日は所用があり法華堂にはお参りできませんでしたが、苔の石段の下から、法華堂の宝珠を遥拝させていただきました。
こちらは、仁王門に向かって左手の扇塚です。この付近はシャガが綺麗です。
奥の方には、日蓮上人が、安房より鎌倉にお出でになった当初はこちらで夜を過ごしたと云われる化粧窟があります。これから夏にかけて次第に草に覆われ、見えにくくなりますので、ちょうどよいタイミングで撮影できました。
「おたまじゃくし」と書いてあったので、そちらに行くと水槽の中でたくさん泳いでいました。
こちらは、空木とシランです。
ご朱印所は、こちらの庫裡になります。庫裡から総門を見るとこんな感じ。
最後までご覧いただきありがとうございました。清正公神祇大祭といいますと一般にはあまり知られてはおりませんが、如何にも武都・鎌倉の端午の節句に相応しい行事ですね。
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