鎌倉・光明寺~十夜法要・雅楽奉奏(2018年)~

鎌倉・光明寺~十夜法要・雅楽奉奏(2018年)~

10月12日(金)より10月15日(月)にかけて、鎌倉・光明寺では伝統の「十夜法要」が営まれ、内13日・14日には「稚児礼賛舞」に引き続き光明寺雅楽会による「雅楽奉奏」が行われました。演目は「賀殿急(かでんのきゅう)」と「胡飲酒破(こんじゅのは)」でした。来年の十夜法要が終わった後から「大殿」の改修工事が始まるとのことで、再来年以降しばらく「雅楽奉奏」は「開山堂」で行われることになります。
2018年10月14日の雅楽奉奏の模様は、以下の動画をご覧ください。
https://youtu.be/KUT_xhl18lc

なお、今年の「十夜法要」全体の日程は次の様になっておりました。

雅楽奉奏で用いられた楽器

今回の雅楽奉奏で使用された楽器のうち撮影できたものをご紹介します。

楽太鼓(がくだいこ)

真ん中で一番目立つ楽器です。間合いの長いリズムをずしりとした音で刻み、重厚感を醸し出します。

鉦鼓(しょうこ)

向かって左の柱の脇にあります。短いリズムを高く澄んだ音色で奏でます。

篳篥(ひちりき)

向かって左奥に数名いらっしゃいます。音量が大きく、演奏の自由度が高いので、主旋律を奏でます。

龍笛(りゅうてき)

向かって左側におひとりいらっしゃいます。装飾的な音色が特徴で、主旋律の背景を造り出します。

笙(しょう)

向かって右奥に数名いらっしゃいます。主旋律を奏でる篳篥を和音で包み込みます。

演目

以下の二曲が演奏されました。

「賀殿急(かでんのきゅう)」

名前が「それらしい」ことから新築のお祝いで聞くことがあります。「賀殿急」は、楽曲「賀殿」の後半部分にあたり、前半の「賀殿破」とワンセットになった楽曲です。本来は、舞とペアで演じられますが、ここでは楽曲だけが演奏されました。「賀殿」は、唐伝来の琵琶曲をもとに、9世紀後半に「和邇部太田麿(わにべのおおたまろ)」が笛の譜を、「林真倉」が舞を、其々作ったものです。

「胡飲酒破(こんじゅのは)」

天平時代に、林邑国(現在のベトナム)の僧、仏哲(ぶってつ)が我が国に伝えた「林邑の八楽」の一つです。胡国の王が酒を飲んで酔って舞った様を描いたものと云われております。

「雅楽奉奏」終了後の境内の様子

「大殿」から皆さん退出されます。

お参りは、この時間でもずっと続いています。

夜店もたくさん出てました。

ギャラリー

最後までご覧いただきありがとうございました。