和歌山県新宮市の名は、もちろん熊野速玉大社の別名「新宮」に由来します。熊野本宮・熊野速玉・熊野那智の各社は、まとめて「熊野三山」と呼ばれておりますが、それは神仏習合が進み、朝廷による熊野統治のための役職「熊野別当」が置かれて以降(おそらく10世紀以降)に成立した概念であり、実は夫々に異なる起源を持っています。別称の「新宮」も一見、熊野「本宮」に対しての「新宮」であるかのような印象を受けますが、実 […]
今回は、蒼天晴れ渡る神無月の鶴岡八幡宮の祭礼・行事を、境内を彩る花鳥と共にご紹介します。秋晴れの続く青い空の下、大臣山の木々も次第に色付き始め、参道より見上げる本宮の朱色が映えます。暑からず寒からずで天候も安定しておりますので、七五三にお参りのご家族もちらほらと見かけるようになり、祭礼や行事にも最適の季節を迎えます。崇敬者大祭では、流鏑馬が披露され、八幡宮を東西に走る馬場を勇壮に駆け抜けます。ま […]
極楽坂切通の鎌倉側の「坂ノ下」にある「御霊神社」は、御祭神の鎌倉権五郎景正公にちなみ「鎌倉権五郎神社」とも呼ばれます。古くは「五霊神社」と呼ばれ豪族「鎌倉党」の一族である大庭・梶原・長尾・村岡・鎌倉の五氏の先祖を祀っておりましたが、遅くても文治元年(1185年)までには、後三年の役での「矢抜き」の逸話であまりにも有名な鎌倉武士の鑑・鎌倉権五郎景正公一柱のみをお祀りする神社となり、いつしか表記も「御 […]