鶴岡八幡宮~御鎮座記念祭・御神楽奉納(2018年)~

鶴岡八幡宮~御鎮座記念祭・御神楽奉納(2018年)~

鶴岡八幡宮では12月16日(日)に「御鎮座記念祭」が執り行われました。
鶴岡八幡宮は、康平六年(1063年)に、源頼義が、京都・石清水八幡宮を材木座の元八幡の地に勧請したことに始まります。その後、治承四年(1180年)に、源頼朝が現在の地(旧小林郷北山)に遷座しましたが、建久二年(1191年)3月3日の火災で焼失したため、大臣山の中腹を切り開いて社殿を造営し改めて同年11月21日に京都・石清水八幡宮よりご分霊をお招きしました。
現在の「御鎮座記念祭」は、この11月21日を太陽暦に換算した12月16日に、午前10時より本宮にて執り行われます。また17時からは、本宮での祭典の後、御神楽(巫女四名による「宮人(みやびと)の舞」と、神職による「人長(にんちょう)の舞」)が、暗闇の中、篝火を頼りに、舞殿北庭で奉納されます。

由比若宮(元鶴岡八幡宮)

「御鎮座記念祭」のこの日、源頼義が、奥州において「前九年の役」に勝利した後、京都・石清水八幡宮より勧請した材木座・由比若宮(元鶴岡八幡宮)にお参りしてきました。こじんまりした境内ですが、本殿や鳥居はしっかりと塗装されるなどしっかり手入れされています。神主さんは常駐しておりませんが、社務所に神社の関係者の方がお住まいで、参拝時にいらっしゃれば書き置きのご朱印を頂けます。

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煤払いの模様

「御鎮座記念祭」に先立つ12月13日には、煤払いが行われ、舞殿では高所作業車が出て清掃作業が行われていました。

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境内の様子

三ノ鳥居前には、「御鎮座記念祭」の案内が掲示されていました。

太鼓橋のイヌマキの木は、この季節でも青々としています。

12月の「社頭暦」を見ると、いよいよ年の瀬を感じる行事が並んでいます。

境内には、秋の名残の紅葉が美しい場所が、まだたくさんあります。

丸山稲荷付近

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柳原神池・国宝館付近

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旗上弁財天・源氏池・社務所付近

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新年に向けての仮設工事も準備も進んでいるようです。

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御鎮座記念祭

真白な束帯をお召になったご神職が社務所の前に並んでおられます。

舞殿に向かって左手前の「祓戸(はらえど)」に向かいます。

「祓戸」で身を清められた後、退出されます。


御本殿に向かい大石段を進んでいきます。「御鎮座記念祭」は、本宮で執り行われます。

御神楽奉納

会場設営

舞殿北側の石畳を中心に、会場の設営が進みます。

大石段直下には、砂を盛った篝火台が準備されます。

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日没後の様子

日が暮れた境内の様子です。

大石段はこんな感じです。

椅子席には「槐(えんじゅ)の会」の皆さんが着席されました。

大石段の上には、カメラが据えられました。

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御神楽奉納

ご神職が、本宮での神事のため、大石段を上がって行きます。

ご神職が神事よりお戻りになり、いよいよ御神楽が始まります。

篝火が灯され、火勢は強くなっていきます。

現在に復元された「宮人曲」が奏される中、巫女四名による「宮人(みやびと)の舞」が奉納されます。


篝火の火勢は、次第に落ち着いてきます。

続いて、ご神職による「人長(にんちょう)の舞」が奉納されます。


「人長の舞」が終わると音曲も静まり、提灯に先導されながら、ご神職の皆さんが社務所に引き上げて参ります。

最後までご覧いただきありがとうございました。日中雨が降っていたため開催されるのかどうか心配でしたが、日暮前からは雨があがり気温も低くはなく、心地良く鑑賞できました。

ギャラリー

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