鎌倉・建長寺
山号・寺名 | 巨福山(こふくさん)・建長興国禅寺(けんちょうこうこくぜんじ) |
宗派 | 臨済宗建長寺派 |
ご本尊 | 地蔵菩薩 |
創建 | 建長五年(1253年) 開山:蘭渓道隆(大覚禅師) 開基:北条時頼 |
開門時間 | 8:30~16:30 |
拝観料 | 500円 |
札所 | 鎌倉三十三観音霊場第28番札所 鎌倉二十四地蔵尊霊場第9番札所・第10番札所・第11番札所 |
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建長寺の魅力
◎臨済宗の中でもトップクラスの格式鎌倉五山第一
◎山門(三門)、仏殿、法堂、僧堂(「西来庵」内)、庫院(応真閣)、東司、浴室(「僧堂」内)という鎌倉では唯一禅宗の七堂伽藍が揃うスケールの大きさ
◎一つ一つに鎌倉仏教の歴史が凝縮された十二を数える塔頭群
◎鎌倉以来の所蔵伝世品が一堂に会する秋の恒例行事「宝物風入」
◎ハイキングコースとしても楽しめる半僧坊からの眺望
巡礼雑記
2019年4月30日 鎌倉・建長寺◆境内散歩(その1)◆ ⇒投稿記事へ
鎌倉で一番有名なお寺は?と尋ねられれば、まず一番に挙げられるのは鎌倉五山第一の格式を誇る建長寺でしょう。塔頭の数は同じ北鎌倉の円覚寺に譲るとしても、敷地面積・主要建造物の充実度に勝り、仏教史から見ても円覚寺の兄貴分といった位置付けになります。蘭渓道隆を開山に迎えて建長五年(1253年)に北条時頼により開創された建長寺は、鎌倉で最初の純粋禅の道場です。当時、京都には建仁寺がありましたが、この時点では真言宗・天台宗・禅宗の三宗並立の寺院で、 禅宗寺院として確立されるのは、建長寺開山の後に蘭渓道隆が上京し住持を務めるようになって後のことでしたので、建長寺は、京・鎌倉という当時の政治的中心都市では初めての純粋禅の道場でした。
2019年5月17日 鎌倉・建長寺◆境内散歩(その2)◆ ⇒投稿記事へ
「鎌倉・建長寺・境内散歩(その2)」では、参拝者の多くがお参りする建長寺の伽藍の中枢 「仏殿」と「法堂(はっとう)」を中心にご紹介いたします。「仏殿」は、建長寺の主要な諸仏をお祀りするための建物で、御本尊の地蔵菩薩坐像もこちらに鎮座します。また「法堂(はっとう)」は、住職が修行者(僧衆)を集めて説法をするための場所で「三仏忌(降誕会・成道会・涅槃会)」を始めとした様々な儀式がこちらで執り行われます。 なお「仏殿」も「法堂」も共に国の重要文化財に指定されています。
2019年6月7日 鎌倉・建長寺◆境内散歩(その3)◆ ⇒投稿記事へ
建長寺・境内散歩三回目の今回は、唐門・方丈(龍王殿)・得月楼・大庫裡(応真閣)とその近辺をご紹介します。もともと禅宗寺院における方丈は、住職の日常生活の場とされ、書院・仏間・応接間等を兼ね備えた多目的建造物でした。現在の建長寺では、大方丈(龍王殿)・得月楼・大庫裡(応真閣)がそうした役割を分担しています。
2019年6月7日 鎌倉・建長寺◆境内散歩(その4)◆ ⇒投稿記事へ
建長寺・境内散歩の最終回となる今回は、建長寺の最奥部「勝上巘(しょうじょうけん)」 にある半僧坊及び地蔵堂とその参道をご案内します。半蔵坊は、明治二十三年(1890年)に、当時の建長寺住職・霄貫道(おおぞらかんどう)老師が、静岡県・浜松市の臨済宗・方広寺から奥山半僧坊大権現を勧請して創建したお社です。ご祭神の半僧坊が天狗の姿をしておられるとの伝承から、天狗にまつわる沢山の造形を拝見することができます。
ご由緒
鎌倉五山第一とされる巨福山建長寺は、鎌倉時代・建長五年(1253年)に鎌倉幕府五代執権・北条時頼が蘭渓道隆を開山に迎えて開創した日本初の本格的な禅寺で、現在でも境外を含め十二の塔頭を擁する臨済宗建長寺派の大本山として、四百を越える末寺をリードします。 創建当初の建物は今はもう残っていませんが、焼失・倒壊の都度建替えられた仏殿・法堂・庫裏等の伽藍は、鎌倉随一の威容を誇ります。
ご詠歌
世の中の 闇路を照らす 御仏の 清き光の 限りなければ
境内図
ご朱印
鎌倉三十三観音霊場第二十八番札所 | 鎌倉二十四地蔵尊霊場第九番札所 |
鎌倉二十四地蔵尊霊場第十番札所 | 鎌倉二十四地蔵尊霊場第十一番札所 |
南無釈迦牟尼仏 | 南無地蔵尊 |
びんずる尊者 | 達磨大師 |
大覚禅師 | 最明寺殿 |
塔頭
現在、建長寺には以下の十二ケ院の塔頭があります。
山号 | 寺号・院号 | 開山 | |
① | 嵩山(すうざん) | 西来庵(せいらいあん) | 蘭渓道隆(らんけいどうりゅう) |
② | 雲閑山(うんかんざん) | 天源院(てんげんいん) | 南浦紹明(なんぽじょうみょう) |
③ | 天津山(てんしんさん) | 正統院(しょうとういん) | 高峰顕日(こうほうけんにち) |
④ | 蓬莱山(ほうらいさん) | 龍峰院(りゅうほういん) | 約翁徳倹(やくおうとくけん) |
⑤ | 幽谷山(ゆうこくさん) | 回春院(かいしゅんいん) | 玉山徳璇(ぎょくさんとくせん) |
⑥ | 石屏山(せきびょうざん) | 禅居院(ぜんきょいん) | 清拙正澄(せいせつしょうちょう) |
以上の塔頭の詳細は、次の投稿をご覧ください。
⇒鎌倉・建長寺の塔頭(前半)~西来庵・天源院・正統院・龍峰院・回春院・禅居院~
山号 | 寺号・院号 | 開山 | |
⑦ | 若昇山(じゃくしょうざん) | 妙高院(みょうこういん) | 肯山聞悟(こうざんもんご) |
⑧ | 竹園山(ちくおんざん) | 宝珠院(ほうじゅいん) | 了堂素安(りょうどうそあん) |
⑨ | - | 同契院(どうけいいん) | 象外禅鑑(ぞうがいぜんかん) |
⑩ | - | 華蔵院(けぞういん) | 伯英徳俊(はくえいとくしゅん) |
⑪ | 宝亀山(ほうきさん) | 長寿寺(ちょうじゅじ) | 古先印元(こせんいんげん) |
⑫ | 新居山(あらいざん) | 円応寺(えんのうじ) | 桑田道海(そうでんどうかい) |
以上の塔頭の詳細は、次の投稿をご覧ください。
⇒鎌倉・建長寺の塔頭(後半)~妙高院・宝珠院・同契院・華蔵院・長寿寺・円応寺~
年中行事
1月1日 | 改旦諷経(10時) |
1月5日 | 半僧坊満願祈祷(10時) |
1月10日 | 臨済忌(10時) |
1月11日 | 鎮守祭(10時) |
1月15日 | 羅漢講式(10時) |
1月17日 | 百丈忌(朝課時) |
1月17日 | 半僧坊大祭 |
2月3日 | 節分会(11時) |
2月15日 | 涅槃会(10時) |
4月初旬 | 直檀総供養(11時) |
4月8日 | 降誕会(10時) |
4月中旬 | 僧堂講中斎(11時) |
5月11日 | 鎮守祭・弁天様(10時) |
5月中旬 | 半僧坊春季大祭(11時) |
5月28日 | 茶筅供養(10時半) |
6月16日 | 瑞賢忌(10時) |
7月15日 | 三門梶原施餓鬼会(8時) |
7月20日 | 開山忌荘厳習礼(8時半) |
7月23日 | 開山毎歳忌宿忌(14時) |
7月24日 | 開山毎歳忌献粥(6時) |
7月24日 | 開山毎歳忌半歳(9時半) |
7月24日 | 十万人講施餓鬼会(13時半) |
7月25日 | 開山忌撤収一勘了(8時半) |
9月1日 | 震災供養(11時) |
9月11日 | 鎮守祭(10時) |
9月17日 | 半僧坊秋季大祭(11時) |
10月4日 | 達磨忌宿忌(14時) |
10月5日 | 達磨忌献粥(6時) |
10月5日 | 達磨忌半斎(10時) |
10月中旬 | 僧堂講中斎(11時) |
11月3日頃 | 宝物風入れ |
11月22日 | 開基毎歳忌(10時) |
11月23日 | 時頼俳句大会 |
12月8日 | 成道会(10時) |
12月31日 | 諸堂諷経(15時) |
季節の花々
春 | 桜、水仙、つつじ、石楠花、ぼたん、椿、海棠 |
夏 | - |
秋 | 紅葉、桔梗 |
冬 | 梅 |
アクセス
住所 | 〒247-8525 神奈川県鎌倉市山ノ内8 |
電話・FAX | Tel:0467-22-0981 Fax:0467-25-6316 |
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