鎌倉宮
社名 | 鎌倉宮 |
社格 | 旧・官幣中社 |
主祭神 | 護良親王(もりながしんのう) |
摂社 | 【南方社】 持明院 南御方(じみょういん みなみのおんかた) 【村上社】 村上彦四郎義光公 |
創建 | 明治二年(1869年) 創建者:明治天皇 |
開門時間 | 境内拝観:定めなし 御土牢・宝物殿・御神苑:9:00~16:00 |
拝観料 | 境内拝観:無料 御土牢・宝物殿・御神苑:中学生以上300円 小学生150円 |
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鎌倉宮の魅力
◎鎌倉で最も重みのある旧官幣中社の社格
◎見通しのよい拝殿で奉じられとても拝観しやすい数多の祭礼
◎護良親王を中心に展開される建武の中興の物語
ご由緒
御祭神の護良親王(もりながしんのう)は後醍醐天皇の皇子で、建武の親政の実現に大きな役割を果たされた方です。幼くして京都・三千院に入られ、後に天台座主までお務めになりました。鎌倉幕府を倒した後は、兵部卿・征夷大将軍に任ぜられますが、足利尊氏をけん制する動きを父君の後醍醐天皇に咎められ鎌倉・東光寺に幽閉されます。そして中先代の乱により鎌倉を追われようとする足利直義の家臣・淵辺義博により28歳の若さで害されました。後に明治天皇は、親王の事績と御遺志を称えられ、明治2年にその勅願により護良親王が命を落とされた旧・東光寺跡地に鎌倉宮を建立なさいました。
境内図
巡礼雑記
2020年3月30日 鎌倉宮◆境内散歩(前編)◆一の鳥居・拝殿・本殿・御土牢など ⇒投稿記事へ
御祭神の大塔宮護良親王にちなみ「大塔宮(おおとうのみや・だいとうのみや)」とも呼ばれる鎌倉宮は、鎌倉市北東部の二階堂にあります。鶴岡八幡宮から金沢街道を少し東に進み、「岐れ路」交差点から北東にまっすぐに伸びる参道「お宮通り」を進むと、赤い笠木を渡した白塗の鳥居が遠くに見えます。創建は明治二年と比較的新しいのですが、明治天皇の勅願により唯一建立された神社として旧・官幣中社に列し、鎌倉では鶴岡八幡宮(旧・国幣中社)を上回る高い格式を誇り、毎月数多くの祭礼が執り行われます。また「建武の中興」に尽くした南朝方の皇族・貴族・武将を主祭神とする神社が集まる「建武中興十五社」の一社でもあります。
2020年4月12日 鎌倉宮◆境内散歩(後編)◆宝物殿・護良親王墓所など ⇒投稿記事へ
鎌倉宮が明治天皇の勅願により創建されたことは、前編でも述べましたが、明治天皇における護良親王への追念の深さにはひとかたならぬものがおありでした。ご存じでない方も多いと思いますが、最初に明治天皇が護良親王をお祀りしたのは、何と即位に先立つ明治元年7月23日(親王の御命日)のことで、京都・河東操練場(京都市左京区聖護院町)に神座を設けてその御神徳を謝しました。そしてわずか半年後の明治2年2月には戊辰戦争がなおも打ち続く中で造営の地を二階堂・旧東光寺跡に定め、3月11日に地鎮祭、6月14日に宮号を「鎌倉宮」と定めての勅額下賜、7月21日の御鎮座祭及び7月23日の例大祭執行と異例のスピードで創建が進められた訳です。 また明治天皇ご自身も明治6年4月の陸軍攻撃演習に際しての鎌倉行幸の折、鎌倉宮にご参拝されています。未だ国体定まらぬ中、北朝系の明治天皇が何故にここまでの情熱・エネルギーを南朝・護良親王の祭祀に注ぎ込まれたのか・・・。「建武」と「明治」が、武家支配が確立して以降稀有な「天皇親政」という政体で共通しているのは確かなのですが、果たしてそれだけなのでしょうか?その真の理由を知るには、明治維新に隠された深い闇を探るより他なさそうです。
ご朱印
年中行事
1月(睦月) | 歳旦祭、御神楽始祭、元始祭、若菜神事・昭和天皇祭、御粥神事・古札焼納祭、月次祭、孝明天皇祭 |
2月(如月) | 月首祭、節分祭、紀元節祭、祈年祭、月次祭、天長節祭 |
3月(弥生) | 月首祭、南方祭、建武中興記念祭、月次祭、春季皇霊祭遥拝式 |
4月(卯月) | 月首祭、神武天皇遥拝式、明治天皇行幸来記念祭、月次祭、昭和祭 |
5月(皐月) | 月首祭、草鹿神事、みたままつり、月次祭 |
6月(水無月) | 月首祭、列格記念祭、月次祭、夏越大祓式 |
7月(文月) | 月首祭、月次祭、御鎮座記念祭、護良親王祭、明治天皇祭 |
8月(葉月) | 月首祭、例大祭前夜祭、例大祭、例大祭後鎮祭 |
9月(長月) | 月首祭、月次祭、秋季皇霊祭遥拝式、吉野神宮遥拝式 |
10月(神無月) | 月首祭、鎌倉薪能神事、神嘗祭遥拝奉祝祭、月次祭 |
11月(霜月) | 月首祭、明治節祭、月次祭、摂社例祭、新嘗祭 |
12月(師走) | 月首祭、神札頒布式、地久節祭、煤払式、月次祭、神鹿記念祭、平成祭、大正天皇祭、年越大祓式、除夜祭 |
季節の花々
春 | 桜、梅、ミツマタ、黄梅、しゃが、つつじ、さつき |
夏 | あじさい |
秋 | もみじ |
冬 | 河津桜、椿 |
アクセス
住所 | 〒248-0002 鎌倉市二階堂154 |
電話・FAX | Tel:0467-22-0318 Fax:0467-22-3755 |
URL | http://www.kamakuraguu.jp/ |
【公共交通機関】
JR横須賀線「鎌倉駅」より大塔宮行バス。10分。
【車】
横浜横須賀道路「朝比奈IC」より鎌倉方面に進み、岐れ路交差点を右折。約20分。
参拝者用駐車場(無料)。