鎌倉・浄光明寺~東日本大震災復興祈願万灯会(2019年)~
- 2019.03.23
- 年中行事
鎌倉・浄光明寺では、例年どおり「東日本大震災復興祈願万灯会」が執り行われました。この法会は、真言宗、浄土宗、時宗、臨済宗、日蓮宗の僧侶により宗派を超えて奉修されるもので、今年も多くの皆さんが参列され
献灯しました。海蔵寺を発し扇ヶ谷を下った僧侶の列は、岩船地蔵堂の脇を抜け浄光明寺まで行道し、浄光明寺境内では宗派毎に仏殿・観音堂・不動堂・客殿に入り各々読経します。
なお浄光明寺及び海蔵寺のご由緒、ご朱印、年中行事、季節の花々、アクセス等につきましては、以下のリンクをご覧ください。
⇒浄光明寺へ
⇒海蔵寺へ
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万灯会開始前の浄光明寺
雨模様の中ではありましたが、万灯会の準備が進んでいます。
私も一つ万灯を奉納させていただきました。志納金は、復興資金としてお使いいただけます。
行列出発前の海蔵寺
法会を奉修する僧侶の皆さんは、海蔵寺を出発して浄光明寺に進みます。日の落ちる前の海蔵寺の境内はこんな感じ。
境内にはいつものように綺麗な花が咲いています。
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出発に先立って、僧侶の皆さんが薬師堂前で諷経(ふぎん)なさいます。
浄光明寺への道行
浄光明寺で、奉修される僧侶の皆さんが海蔵寺前を出発します。
提灯を持った先導役に続いて僧侶の皆さんが浄光明寺に向かいます。
万灯会の浄光明寺
各々のお堂(客殿・不動堂・ 仏殿・観音堂)での読経、護摩行等のスケジュールです。
すっかり日が落ちた浄光明寺の境内を万灯が照らします。
客殿
客殿の前は、万灯の奉納場所になっており、沢山の万灯が並んでいます。
客殿では、浄土宗・時宗の僧侶による読経が行われます。
客殿の襖絵は、十大弟子像でしょうか。
読経に引き続いては、尺八の演奏が行われました。
不動堂
不動堂では、真言宗僧侶による読経の後、一般の参拝者も不動堂に上がり、八坂不動明王の前で護摩木を焚きます。
境内の石畳
上境内に上がる石段脇には、灯篭が並んでいます。
仏殿
仏殿前も万灯の奉納場所になっています。
仏殿では、臨済宗の僧侶が、三世仏の前で読経します。
観音堂
観音堂前にも、灯篭が並びます。
観音堂の中では、鎌倉三十三観音霊場の二十五番札所本尊・千手観音様の前で日蓮宗の女性僧侶が読経なさっています。
この日は、収蔵庫の扉が開かれ、重要文化財の阿弥陀三尊像を拝観できました。
合同読経
各々のお堂での読経を終えた僧侶の皆さんが、客殿にお集まりになり、懺悔文以下、ご一緒に読経いただき、最後に浄光明寺のご住職からのごあいさつがありました。
最後までご覧いただきありがとうございました。このように複数の異なる宗派が一堂に会して法会を執り行うには、かつての四宗兼学の道場であり、複数の現役の堂宇をお持ちの浄光明寺さんがまさにうってつけですね。
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