鎌倉・薬王寺
山号・寺名 | 大乗山薬王寺 |
宗派 | 日蓮宗 |
ご本尊 | 久遠実成釈迦牟尼佛 |
創建 | 永仁元年(1293年) 開山:肥後阿闍梨日像聖人 |
拝観時間 | 特に決まりなし |
拝観料 | 無料 |
札所 | – |
薬王寺の魅力
◎薬王寺の前身・夜光寺の鎮守熱田大明神にまつわる不思議
◎将軍位を巡る悲劇の主人公徳川忠長公供養塔
◎薬王寺の歴史を彩る不受不施派の足跡
境内図

巡礼雑記
2025年4月29日 鎌倉・薬王寺~徳川忠長公供養塔~ ⇒投稿記事へ
大乗山薬王寺は、鎌倉・扇ガ谷にある日蓮宗のお寺です。かつては梅嶺山夜光寺という真言宗のお寺でしたが、日蓮の直弟子・日像に法論を挑まれ折伏され(日蓮宗ではよくあるお話)、永仁元年(1293年)には日蓮宗に改宗しました。
鎌倉期を過ぎると衰えましたが、江戸期・寛永年間(1624~1645年)には不受不施派の広島國前寺18世大乗院日達が中興し梅立寺(江戸・大乗寺末寺)と改めました(このタイミングで大乗山薬王寺と改めたとの記録もあり)。
第三世・日珖上人の代には、同腹の兄・三代将軍徳川家光公と折り合いがつかず最後は自害に追い込まれた松平忠長公の正室・松孝院より、忠長公の追善供養のため三千坪の境内と七堂伽藍が寄進され、三ツ葉葵の御紋の使用も許されるなど、大いに繁栄しました。松平忠長公供養塔(宝篋印塔)が建てられたのもこのタイミングです。
その後、寛文六年(1666年)の不受不施派禁止により、悲田派に転じて広島國前寺・客末寺となり、この頃に山号・寺号を大乗山薬王寺としたようです。ちなみに、広島國前寺開基の暁忍坊は、薬王寺を日蓮宗に改宗させた日像の弟子にあたります。
享保五年(1720年)の大火により伽藍の多くが焼失してからは、寺勢にも陰りが見え始め、明治の廃仏毀釈後は、格式が極めて高いがゆえに地元との繋がりが薄かったことも災いしてか無住の期間が長く続きましたが、大正三年(1914年)に第五十世・海榮日振上人が住職となって以降、歴代住持の努力により、現在の姿にまで復興を遂げています。
ご由緒

年中行事
節分前後1か月 |
星祭り祈祷・特別祈祷 |
3月20日 | 春彼岸お中日法要 |
5月17日 | 開山会 |
7月25日 | お盆施餓鬼会法要 |
9月22日 | お大師参り |
4月8日 | 秋季彼岸会法要 |
11月3日 | 日蓮聖人お会式法要 |
12月31日 | 除夜の鐘 |
12月31日 | 除夜の鐘 |
季節の花々
春 | 桜 |
夏 | – |
秋 | – |
冬 | – |
アクセス
住所 | 〒248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ⾕3-5-1 |
電話・FAX | Tel:(0467) 22-3749 Fax:- |
URL | https://www.kamakura-yakuouji.com/ |
【公共交通機関】
JR鎌倉駅 徒歩15分。
【車】
横浜横須賀道路・朝比奈IC→県道204号線を鶴岡八幡宮まで進み、付近に駐車後、徒歩10分。
参拝者用駐車場(なし)。