鎌倉・明月院◆境内散歩◆
- 2018.08.26
- 境内散歩
「あじさい寺」としてあまりにも有名なビジュアル系寺院の明月院は、北鎌倉駅から歩いて10分くらいのところにあります。接道に面する範囲は狭いですが、かつては関東十刹の一位・禅興寺の子院・首位を占めていた名刹だけあって、谷戸ひとつを丸ごと境内としており、なかなかの奥行です。
令和元年(2019年)のアジサイ、花菖蒲につきましては、以下のリンクをご覧ください。
⇒「北鎌倉・明月院のアジサイ(2019年)◆境内花巡り(1)◆」へ
⇒「北鎌倉・明月院の花菖蒲(2019年)◆境内花巡り(2)◆」へ
また明月院のご由緒、ご朱印、年中行事、季節の花々、アクセス等につきましては、以下のリンクをご覧ください。
⇒明月院へ
※写真をクリックすると拡大します。
明月院の魅力
◎正門から総門、山門(中門)にかけて広がるヒメアジサイ明月院ブルーの海
◎本堂内右手書院の丸窓「悟りの窓」で切り抜かれた本堂後庭園の眺め
◎初夏の本堂後庭園を彩る鎌倉最大級の花菖蒲園
◎本堂前の手入れの行き届いた枯山水石庭
境内図
明月院まで
JR北鎌倉駅の円覚寺側にある東口を出てJR鎌倉駅方向に歩きます。桜の頃は、円覚寺入口の石段付近だけでなく、JR横須賀線沿いでも桜の木を眺めることができ、明月院に着くまでの間も十分楽しめます。
しばらく行くと左手に入る小川沿いの道があります。「明月院」と彫られた石柱が立っていますので左折してください。
少し進むと「葉祥明美術館」があります。葉祥明さんは1990年代に人気を集めた絵本作家です。「地雷ではなく花をください」ってお聞きになったことがありませんか?
小川沿いの道をさらに進むと明月院の正門に着きます。
受付は、時期により総門内のブースであったり、総門脇の券売所であったりします。拝観時間・拝観料は、6月(8:30~17:00・500円)、6月以外(9:00~16:00・300円)です。
評判通り初夏の明月院ブルーのヒメアジサイがとても美しい・・・。
北条時頼公墓所近辺
本堂に行く前にまず北条時頼公の墓所にお参りします。元寇の時の執権時宗のお父さんですね。
お墓の手前には「時頼廟」がありますので、こちらにもお参りします。
「時頼廟」を背に、右手には「月の広場」があり、季節の花々が植えられています。
御茶席「月笑軒」
「時頼廟」を背に、左手には御茶席の「月笑軒」があり、コーヒー、お茶や甘酒などが頂けます。
付属の小庭には「水琴窟」があり、竹筒に耳をあてると澄んだ水音が聞こえます。
どうぞ下の音声メディア操作バーにて水音をお聞きください。
本堂(方丈)へ
まずは「桂橋」を渡ります。
本堂に向かう道は、向かって左から「渓谷道」「中参道」「表参道」「車道」の四本があります。
春頃の「表参道」はこんな感じですが、紫陽花の時期はこの道が一番華やかです。
中門をくぐると庫裡が見えてきます。
本堂(方丈)とその周辺
庫裡に向かって左が本堂になります。
本堂前には、枯山水庭園が広がります。
本堂内の向かって右側の書院には、有名な丸窓「悟りの窓」があります。この丸窓を通して四季折々の本堂後庭園の景観が楽しめます。
梅の頃の「悟りの窓」です。
花菖蒲の頃の「悟りの窓」です。
本堂内の中心部にはご本尊の「聖観音菩薩坐像」が安置されており、向かって左隣には納経所があり、ご朱印が頂けます。
本堂を右に見つつ先に進むと正面に「開山堂(宗猷堂・そうゆうどう)」があります。
「開山堂(宗猷堂)」の中には、明月院開山の密室守厳(みっしつしゅごん)像が安置されています。
「開山堂(宗猷堂)」に向かって左側には「明月院やぐら(羅漢洞)」があります。中には明月院の中興開基「上杉憲方」公をまつる宝篋印塔が建てられています。
「開山堂(宗猷堂)」に向かって右側には鎌倉十井のひとつ「瓶の井」があります。
この付近には、花想い地蔵、子地蔵、六地蔵がまつられています。
本堂後庭園
本堂後庭園は、本堂の裏側に広がる花菖蒲園を中心とした広大な庭園で、花菖蒲の頃(6月)と紅葉の頃(12月)限定で解放されるエリアです(入場料500円)。
本堂に向かって左脇の道を進むと、本堂裏の池に出ます。書院の丸窓も裏側から見えてきます。
丸窓を裏から撮影すると、こんな風に見えます。
花菖蒲園に行く途中に、昔使われていた炭焼窯の跡があります。
6月の花菖蒲園は、こんな感じです。
周囲の樹々も透き通るような若葉色です。
本堂後庭園にあるお地蔵さま二体です。まず赤地蔵さま。
続いて青地蔵さま。
帰路(車道)
帰り道に「車道」を通ると左手が竹林になっています。もちろんシーズンには紫陽花も見ることができます。
紫陽花のアップもこんなにきれいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
明月院は、シーズンかどうかで参拝客の数が全く異なりますが、いずれにしても朝一番の参拝が絶対にお勧めです。また紫陽花の季節には、小雨が降る中の参拝もなかなか情緒があってよいものです。
こちらのページもご参考にどうぞ。
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