正續院~鎌倉・円覚寺開山塔院~

寺名 円覚寺塔頭・万年山(まんねんざん)正續院(しょうぞくいん)
宗派 臨済宗・円覚寺派
ご本尊 地蔵菩薩
創建 弘安八年(1285年):舎利塔・祥勝院創建
建武二年(1335年):開山塔・正續院成立
開山:夢窓疎石(むそうそせき)諡号:夢窓国師
開基:北条貞時(前身の祥勝院開基)
開門時間 以下の期間を除き入山不可
GW中の公開期間、宝物風入(11月上旬)、正月三が日
拝観料
札所 鎌倉二十四地蔵尊霊場第13番

正續院の魅力

◎鎌倉の建造物として唯一指定された国宝「円覚寺・舎利殿」

◎円覚寺派専門修行道場としての観光客に媚びぬ凛とした佇まい

◎鎌倉期より連綿と続く威儀を整えた開山忌の法要行列

巡礼雑記

2024年1月3日 鎌倉・円覚寺◆境内散歩(その5)◆正續院(しょうぞくいん) ⇒投稿記事へ
円覚寺塔頭の「正續院」は、開山・無学祖元の塔所として知られている訳ですが、実は臨済宗円覚寺派における四つの大切な役割を担っています。  第一に開山・無学祖元の塔所「開山塔」としての役割です。無学祖元は、円覚寺の開山であると共に建長寺の二世でもありますので、塔所は示寂の地である建長寺に置かれ「正續庵」と呼ばれておりましたが、後に、夢窓疎石が後醍醐天皇に働きかけ円覚寺境内に移したのが、現在の「正續院」です。  第二に臨済宗円覚寺派の僧侶養成・専門道場としての役割です。「舎利殿」に向かって右手には僧堂の「正法眼堂」があり、僧堂師家の指導の下、1年を通じて様々な「接心」が修されます。  第三に仏牙舎利を祀る舎利塔としての役割です。鎌倉唯一の国宝建築物「舎利殿」に入ると正面に仏牙舎利を収めた龕(がん)が安置されています。  第四に円覚寺住職(≒円覚寺派管長)の住まいとしての役割です。山門(万年門)を入るとすぐ左手に「一撃」と書かれた扁額が掲げられている棟門が見えますが、この塀の向こう側は、師家寮(隠寮)と呼ばれ、円覚寺のご住職のお住まいとなっており、現在の管長も妙香池に面した敷地内の「一撃亭(いちげきてい・いっきゃくてい)」にお住まいのようです。

ご由緒

もとは、鎌倉執権・北条貞時が弘安八年(1285年)に仏牙舎利を収めるために建立した祥勝院が前身となる。なお現在の国宝の舎利殿は16世紀中期に大平尼寺の仏殿を移築したもので、創建時の堂宇とは異なる。さらに建武二年(1335年)に夢窓疎石が、建長寺より開山・無学祖元の塔所を建長寺より移転し開山塔としての正續院が成立する。また江戸中期に円覚寺を中興した大用国師・誠拙周樗は、正續院内に正法眼堂を中心とした僧侶養成の仕組みを構築し、現在に至る臨済宗円覚寺派の基礎を固めた。

御朱印

鎌倉二十四地蔵尊霊場第十三番札所

年中行事

調査中

アクセス

住所 〒247-0062 神奈川県鎌倉市鎌倉市山ノ内409
電話・FAX Tel:- Fax:-
URL