鎌倉・妙長寺

寺名 海潮山(かいちょうざん)妙長寺(みょうちょうじ)
宗派 日蓮宗
ご本尊 一尊四士
創建 正安元年(1299年)
開山・開基:日実上人 
開門時間 特になし
拝観料 100円
札所

妙長寺の魅力

◎以前は鶴岡八幡宮の旧ニノ鳥居・東柱を利用していたことから高さ11mにも及んだという伊豆法難記念相輪塔

◎開山・日実上人の父君が大きな役割を果たした「伊豆法難」にまつわる重厚な寺史

巡礼雑記

2019年9月8日 鎌倉・妙長寺◆境内散歩◆ ⇒投稿記事へ
海潮山妙長寺(かいちょうざんみょうちょうじ)は、小町大路と水道路の交差点を少し南に下った左手にある日蓮宗のお寺です。バス停で言いますと京急バス「水道路」停となります。日蓮上人の四大法難の一つとされる「伊豆法難」で日蓮上人を救った伊豆の漁師のご子息である日実上人が開山・開基となるお寺で、境内にはその記念塔があります。もともとは材木座の「豆腐川」河口付近の旧地名である「沼ケ浦」にありましたが、天和元年に津波の被害に遭い祖師堂を残すばかりとなったため、材木座でもかなり内陸に入った現在の場所(旧・乱橋村畠中)に移転しました。 ここには昔、天目山円成寺というお寺があったそうです。また妙長寺には、明治の文豪・泉鏡花が滞在し、小説「みだれ橋」(後に「星あかり」に改題)の題材としたことでも知られています。

ご由緒

海潮山妙長寺縁起
当山は元由比ヶ浜沼ケ浦に在り弘長元年五月十二日宗祖日蓮大聖人伊豆に配流せらるるや沼ケ浦より乗船し給ふ。弟子大国阿闍梨日朗上人纜に縋りて随行を乞ひしに幕吏櫂を揮って日朗上人の右臂を○く。宗祖船上よりこの経難持の文を唱え給う聖音海浪に遮られて長短齊しからず所謂沖中節調ここに起る。川奈の漁師船守弥三郎宗祖を俎岩に救い奉り妻と共に供養の誠を盡し一子を宗祖に投ず中老僧但馬公日実上人是れなり弘長三年二月二十八日宗祖赦されて海路鎌倉に還り給い沼ケ浦に着船す。宗祖滅後第十八年正安元年日実上人沼ケ浦に一宇を建立し海潮山妙長寺と名づく。蓋し父母入信の因縁発祥の地に拠りて梵音海潮音の妙法を長へに伝えんがためなり。然るに天和元年海嘯により堂宇悉く流 失せしが但だ祖師堂のみ難を免れて明治の中葉まで存し來船堂実成庵と称せり。堂宇流失の年第二十一世常徳院日慶上人後難を恐れて寺基を乱橋村畠中天目山円成寺の旧址に移す。是れ現在の地なり。円成寺は美濃阿闍梨天目上人の開創に係る。寛文の頃不受不施義を唱えたるにより廃絶せるか。創建巳来星霜茲に六百七十年史実の漸く滅びんとするを憂へ本年朗尊六百五十遠忌に際し碑を建て実を○して後に伝ふと云爾。
昭和四十四年五月十二日

年中行事

5月12日 伊豆法難会

季節の花々

アクセス

住所 〒247-0062 神奈川県鎌倉市鎌倉市材木座2-7-41
電話・FAX Tel:0467-22-3572 Fax:-
URL

【公共交通機関】
JR横須賀線「鎌倉駅」東口より京急バス。水道路停下車。
【車】
横浜横須賀道路「逗子IC」より鎌倉方面・約20分。
駐車スペース有。