銭洗弁財天宇賀福神社

社名 銭洗弁財天宇賀福神社 通称:銭洗弁財天
社格
主祭神 本社:市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
奥宮:弁財天(宇賀神と弁財天が習合)
境内社(配祀神) 上之水神宮(水波能売神(みずはのめのかみ))
下之水神宮(同上)
七福神社(七福神)
創建 文治元年(1185年)
創建者:源頼朝
開門時間 8:00(巳の日は6:00)~17:00
拝観料 無料

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銭洗弁財天の魅力

 ◎お金が増える!!(かもしれない)という解り易過ぎる直截的なご利益

 ◎お金を洗うことで「二拝二拍手一礼」以上の「何ものか」を行った気がする不思議な達成感

 ◎隧道を通り抜けた先に開ける境内の別世界感

巡礼雑記

JR鎌倉駅西口を出て、市役所前の通りをまっすぐに進みます。トンネルを抜けてしばらく行くと佐助一丁目交差点がありますので、そこを右に曲がりさらに7~8分程度歩くと突当りが銭洗弁財天の駐車場になります。さらに駐車場に向かって左斜め上に続く急坂を数十メートル進むと、銭洗弁財天隧道の入口に到着です。夏場の暑い時期は相応に体力を消耗しますので、お年を召した方はタクシーを利用することもお考え下さい。

隧道を抜けると視界が開け手水舎が右手に見えます。

さらに白木のシンプルな鳥居群をくぐって境内に進むと、水気が多いせいか少し体感温度が下がるように感じます。

まず、社務所で蝋燭と線香のセット(100円)を購入し、銭洗用のザルをお借りします。

そして社務所の先を左に曲がり、正面にある本社(市杵島姫命)に蝋燭と線香をお供えしお参りします。

さらに左手のひんやりとした岩屋に祀られた奥宮(宇賀福神)にお参りしてから、いよいよ手持ちのお金を銭洗用のザルに入れて鎌倉五名水に挙げられる「銭洗水」で洗います。お好みで生卵もお供えできます(宇賀神様は蛇身ですので生卵がお好きです)。
柄杓で汲んだ水を三度掛けるそうですが、私は存じ上げなかったもので、一回しか掛けませんでした(そのせいか未だご利益が現れて参りません・・・)。
また、洗ったお金は使った方がよいとのことです。

それから社務所の周りを時計回りに「上之水神宮(かみのみずじんぐう)」「下之水神宮(しものみずじんぐう)」で水の神様「水波売神(みずはのめのかみ)」にお参りし、最後に「七福神社」で七福神にまとめてお参りすれば、境内社の参拝も完了です。

社務所でご朱印を頂けるのですが、学童・学生諸君が多く参拝に来ている日には、非常に時間がかかりますので、その間「七福茶屋」か「弁天茶屋」で一休み。

暑い日は冷えた甘酒など如何でしょう。銭洗弁財天の異空間に相応しい子供時代を思い出す昭和レトロなスポットです。

◆もう一つ入口が??
実は、多くの参拝客が利用する隧道の他に、「こくに茶屋」跡の脇から境内に入る道があります。もともとはこちらが参道になっていたそうですが、駅からのアクセスを考慮して、以前からあった洞窟をさらに開削して、昭和33年に現在の隧道が出来たそうです。
そういえば、本社の正面に不自然に鳥居が並んでいるのが不思議だったのですが、もう一つの入口から境内に入るとすれば、丁度よいポジションにあると納得できました。
なお、こちらのルートは今でも利用可能で、佐助稲荷に先に参拝した場合、佐助稲荷から佐助一丁目交差点方面に戻る途中の小道を左に入れば「こくに茶屋」跡の脇に出て来ます。

◆謎の「こくに茶屋」跡

これだけ人出があるのに何故か潰れた「こくに茶屋」というお茶屋さんの跡が気になってネットで検索してみると、以前は普通のお茶屋さんだったのが、店に現れた「白蛇」を有料の見世物にし始めてからご主人が交通事故にあって廃業なさったのだそうです(参照:「吉祥の巡礼日記」)。
そもそも宇賀福神様は人頭蛇身です。また神社創建にかかる伝説によると源頼朝が宇賀福神様の夢を見た日というのは文治元年(巳の歳)・巳の月・巳の日であり、中祭や大祭といった年中行事も巳の日を選んで催されております。このような背景から、銭洗弁財天では蛇は特別な存在として扱われています。ましてや白蛇は、梵語の漢字表記では「宇賀耶(うがや)」となり、弁財天の化身とされておりますので・・・。
ちょっと怖い話でした。

ご由緒


境内図


ご朱印

ご朱印は、社務所にて頂けます。様式は銭洗弁財天への参拝を証するご朱印1種類のみですが、右下の文言には二種類あるようです。私が頂いた下のご朱印には「古都かまくら」とありますが、「かまくら隠れ里」と記されたご朱印もあります。
銭洗弁財天オリジナルのご朱印帳(1200円)もあります。16×11cmの小型サイズで紺地に金文字のシンプルなデザインです。
なお、学童・学生の遠足や校外学習のルートになっていますので、平日でも極端に込み合う日がありますのでご留意ください。

年中行事

1月1日 歳旦祭
4月初巳の日 中祭
9月白露巳の日 大祭

季節の花々

 

紫陽花

アクセス

住所 〒248-0017 鎌倉市佐助2-25-16
電話・FAX Tel:0467-25-1081 Fax:電話に同じ
URL なし

【公共交通機関】
JR横須賀線「鎌倉駅」より徒歩20分。または京急バス「源氏山入口」バス停から徒歩9分。

【車】
横浜横須賀道路「朝比奈IC」より鎌倉方面・約30分。
隧道入口を数十m下ったところに参拝者用無料駐車場。但し土日と巳の日は進入禁止。